12日午後0時15分ごろ、愛媛県宇和島市内にある観光施設の駐車場で乗用車が暴走。これを制止しようとしていた男性が、クルマにひきずられて全身を強打する事故が起きた。男性は重体。運転していたのは高齢男性で、認知症とみられる。

愛媛県警・宇和島署によると、現場は宇和島市野川付近ある観光施設の駐車場。乗用車は、車外で運転席側のドアノブにしがみついていた59歳の男性をひきずるようにして、約30mに渡って暴走。立ち木に衝突して停止した。

男性はひきずられた直後に転倒して全身を強打。近くの病院へ収容されたが、意識不明の重体となった。クルマを運転していた同市内に在住する84歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

負傷した男性は運転を制止しようとしていたとみられる。聴取に対して運転者の男性は「事故のことはよく覚えていない」などと供述しているようだ。警察では運転者が認知症だった可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。