日産自動車は7月11日、ロシアのサンクトペテルブルク工場の生産能力を拡大すると発表した。
今回の発表は、日産のロシア自動車市場における成長見通しを反映したもの。2017年10月から、サンクトペテルブルク工場に第2のシフトを追加する予定。サンクトペテルブルグ工場での生産能力を、前年と比べて約25%増やす。これに伴い、日産は2017年、ロシアにおいて450人の新規雇用を創出する計画。
2017年のロシアの自動車市場は、復活の兆候が見られる。ロシアの新車販売台数は3月以降、プラスの傾向。 ロシア市場全体の前年同月比は、3月が9.4%、4月が6.9%、5月が14.7%、6月が15%と伸びている。 日産のロシアでの新車販売も、4月が11%、5月が7%、6月が15%と好調。
2016年、日産のサンクトペテルブルク工場は、稼働10周年と累計生産25万台を祝った。 2016年には3万6458台以上を生産し、前年比は8%の伸び。2015年11月に『キャシュカイ』、2016年6月に新型『ムラーノ』を投入した効果が表れた。
日産ヨーロッパのポール・ウィルコックス会長は、「ロシアは常に、日産の重要な戦略市場であり続けている。目標は、現地生産の開発、部品のローカリゼーションレベルの向上、輸出プロジェクトの拡大」と述べている。
日産、ロシア工場の生産能力を拡大…25%増産へ
2017年07月13日(木) 13時15分
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