出発式でお披露目された「ふなっしートレイン」。7月1日から運行される。《撮影 草町義和》

新京成電鉄は6月30日、くぬぎ山車両基地(千葉県鎌ヶ谷・松戸市)でラッピング列車「ふなっしートレイン」の出発式を開催した。7月1日から営業運転に入り、新京成線と京成電鉄千葉線の松戸〜京成津田沼〜千葉中央間を走る。

「ふなっしートレイン」は、8800形電車の第8816編成(6両)を使用し、千葉県船橋市の非公認キャラクターとして有名な「ふなっしー」を車体に描いたもの。さまざまなポーズをとる「ふなっしー」が側面に描かれたほか、先頭部には新京成の制服を着用した「ふなっしー」のヘッドマークも装着された。

今年は新京成線が開業70周年、「ふなっしー」が「地上降臨」5周年を迎えることから、両者がコラボレーションを企画。その一環としてラッピング列車が運行されることになった。

出発式には新京成の制服を着用した「ふなっしー」や、新京成電鉄鉄道事業本部の田口和己本部長、同社キャラクターの「しんちゃん」「けいちゃん」が出席。「ふなっしー」は「こんな素晴らしい電車を作っていただき感激だなっしー!」「次はバス。そして成田空港から空も飛んでみたい」などと語り、バスや飛行機など他の乗り物へのラッピング展開の期待も口にした。田口本部長は、眞下幸人社長のメッセージを代読。「全国の『ふなっしー』ファンに新京成線に乗っていただき、沿線の魅力を知っていただきたい」と述べた。

6月30日15時30分時点の運行予定によると、7月1日はくぬぎ山5時28分発の京成津田沼行きから運用に入り、松戸19時36分発の新津田沼行きまで運用される。翌2日は新津田沼6時35分発の松戸行きから松戸17時59分発のくぬぎ山行きまで運用される予定だ。3日以降の運行予定は、前日の17時頃から特設ウェブサイトで案内される。

新京成電鉄はこのほか、スタンプラリーや記念フリー切符の発売をコラボ企画として実施。駅の装飾も順次行なう予定だ。

8800系の第8816編成を「ふなっしートレイン」として装飾した。《撮影 草町義和》 先頭車(8816-6)の車体側面。兄弟の「ふにゃっしー」「ふなごろー」も描かれている。《撮影 草町義和》 先頭車(8816-6)の車体側面。《撮影 草町義和》 中間車(8816-5)の車体側面。先頭車とはデザインが異なる。《撮影 草町義和》 出発式の会場に向かって走ってきた「ふなっしー」。新京成の制服を着込んでいた。《撮影 草町義和》 「ふなっしー」は「ふなっしートレイン」を見て感無量の様子だった。《撮影 草町義和》 くす玉を勢いよく割る「ふなっしー」たち。《撮影 草町義和》 「ふなっしートレイン」に乗る「ふなっしー」。《撮影 草町義和》 運転士になった?「ふなっしー」。《撮影 草町義和》 くぬぎ山車両基地で他の車両と並ぶ「ふなっしートレイン」《撮影 草町義和》