22日午前0時30分ごろ、愛知県名古屋市熱田区内の国道1号を軽乗用車が逆走。順走車2台と次々に衝突する事故が起きた。別の1台も巻き込まれ、車両4台が関係する多重衝突に発展。逆走車に乗っていた2人が重傷を負っている。

愛知県警・熱田署によると、現場は名古屋市熱田区伝馬2丁目付近で片側4車線の直線区間。中央分離帯が設置されている。軽乗用車は交差点から対向車線側へ誤進入した際に乗用車1台と接触。そのまま逆走を続けて別の乗用車と正面衝突するとともに、この乗用車に後続のワゴン車が追突するなど、車両4台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で正面衝突した乗用車と軽乗用車が中破。乗用車を運転していた40歳代の女性が打撲などの軽傷。逆走した軽乗用車に乗っていた20歳の男女が骨折などの重傷を負い、いずれも近くの病院へ収容されている。

現場は昼夜を通して交通量の多い区間。軽乗用車を運転していた男性からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察では回復を待って自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で事情を聞くとともに、飲酒した場所や量の特定も急ぎ、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。