テスラ・モデルS

米国のEVメーカー、テスラの自動運転のソフトウェア部門の副社長が、就任から約5か月という短期間で、テスラを退職したことが判明した。

これは6月22日、クリス・ラットナー氏が自身の公式Twitterで明らかにしたもの。「結局、テスラは私にとって、あまり適していないことが分かった」と述べ、テスラを退職したことを公表している。

クリス・ラットナー氏は、アップル社の世界的に知られたソフトウェア エンジニア。11年間在籍したアップル社では、プログラミング言語の「Swift」を設計し、その責任者を務めていた。Swiftはアップルのアプリケーション開発に使われる言語。「Linux」で開発する際の言語としても急成長している。アップル入社前、クリス・ラットナー氏は、オープンソースのコンパイラ基盤、「LLVM」の開発を主導していた。

クリス・ラットナー氏は2017年1月、テスラに入社。テスラの自動運転「オートパイロット」のソフトウェア部門の副社長に就任した。同部門は、テスラが最も力を入れている部門のひとつ。ところがラットナー氏は、就任から約5か月という短期間で、テスラを去った。

クリス・ラットナー氏は、テスラを退職した詳しい理由を明らかにしていないが、「履歴書を最新版に更新したところだ。履歴書の欄には、私のテスラへの貢献も含まれている」とコメントしている。

テスラを退職したことを公表したクリス・ラットナー氏の公式Twitter