ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZFは6月22日、電動車両向けの次世代モジュラー式リアアクスル、「mSTARS」を発表した。
mSTARSとは、モジュラー・セミ・トレーリング・アーム・リア・サスペンションの略。EV、ハイブリッド車、燃料電池車、さらには従来の4WDモジュールなどと組み合わせて使用することができる。
mSTARSは、ドライブトレーンとシャシー技術をひとつのシステムに結合し、非常に省スペースなのが特徴。これは、独特のインテグラルリンクデザインに、独立したスプリングおよびダンパーを組み合わせた効果。これにより、ZFの電動パワートレインが、mSTARSシステムのアクスルに余裕で収まる。
コンパクトかつパワフルな150kwドライブユニットは、電動モーターだけでなく、ギアドライブ、ディファレンシャル、パワーエレクトロニクス、制御ソフトウェアを内蔵。ZFによると、大量生産車両プラットフォームの電動化が容易に行えるという。
ZFは、このmSTARSを、EVコンセプトカーの『Vision Zero Vehicle』に搭載。ZFの車両シャーシ技術部門、Holger Klein責任者は、「Vision Zero Vehicleは、自動車メーカーがいかに早く高性能なEVやハイブリッド車を生産するのに役立つかを実証している。このシステムは自動車メーカーに、ひとつの自動車プラットフォームを変形させることで、さまざまな市場要件に対応する機会を提供する」と述べている。
ZF、次世代モジュラー式リアアクスル発表…電動車両向け
2017年06月23日(金) 10時15分
関連ニュース
- ヤマハ『YZF-R』ファンイベント 3月9日から全国7か所で (03月03日 07時15分)
- 注目は三菱副社長に日産常務が就任、そのほかZFの新型8速ATなども…有料会員記事ランキング (02月29日 15時15分)
- ハイドロプレーニング回避、タイヤと路面のデータをシャシーに伝達…グッドイヤーとZFがCES 2024で発表 (01月10日 17時00分)
- 【ヤマハ YZF-R125/R15 試乗】原2クラスに贅沢すぎるフルカウルSS、ありがとうヤマハ!…青木タカオ (12月31日 19時00分)
- ZF、民間整備工場向けの電動アクスル用リペアキットを投入 (12月01日 08時30分)