コンチネンタルの無人ロボットタクシー「CUbE」

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、コンチネンタルは6月19日、最新の自動運転技術を発表した。

コンチネンタルによると、移動することの将来は、多くの課題に直面。たとえば、世界中で約130万人が交通事故に遭遇。交通量の増加は排出ガスや大気汚染の原因となり、人間に悪影響を及ぼす。12億人以上の人々が1日あたり約50分運転しているが、多くの場合、交通渋滞に苦しむ。さらに、高齢化社会の到来によって、高齢者ドライバーが増加している。

コンチネンタルは、これらの課題に対応するために、自動運転技術を開発。高速道路や一般道向けには、オートパイロットを提供。毎日の通勤中にドライバーがリラックスできるようにする。また、駐車時には低速で自動運転を行い、ドライバーを駐車のストレスから解放する。

また、コンチネンタルは、都市部における自動運転技術を使った新たな交通手段として、ロボットタクシーによるドライバーレスモビリティを提案。ドイツ・フランクフルトにおいて、無人自動運転タクシー、「CUbE」の実証試験を開始する。

ドライバーレスのロボタクシーのソリューションは、コンチネンタルの各部門が開発に参画。独自のセンサー、アクチュエーター、制御装置、通信およびネットワーク技術のほぼ完全な製品ラインナップを、自社で開発する体制を構築している。

コンチネンタル取締役会のエルマー・デゲンハート会長は「自動運転は、ドライバーの人生をより豊かにし、事故の少ない交通に重要な貢献をするだろう。コンチネンタルは進化し、革命的な道を見据えている」と述べている。