18日午前0時30分ごろ、鹿児島県鹿児島市内の県道で、タクシーなどの交通整理を行なっていた男性警備員に対し、進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は重傷を負ったが、クルマは逃走。警察は後に出頭してきた少年をひき逃げ容疑で逮捕している。

鹿児島県警・鹿児島中央署によると、現場は鹿児島市千日町付近で片側3車線の直線区間。道路中央には路面電車の軌道もある。60歳の男性警備員はタクシーなどの交通整理を行うために車道へ出ていたところ、進行してきた乗用車にはねられた。

男性は腰骨を折るなどの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始したところ、約1時間後に同市内に在住する18歳の少年が警察に出頭。ひき逃げと飲酒運転の事実を認めたことから、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の容疑で逮捕している。

出頭時、少年の呼気からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出していた。警察では飲酒運転の発覚を恐れて逃走したものとみて、飲酒した場所や量の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。