ヴァレオとシスコの自動運転/自動駐車テスト車両(BMW i3ベース)

フランスの自動車部品大手のヴァレオは6月16日、米国のシスコ社との間で、自動運転や自動駐車などのスマートモビリティサービスの分野において、提携を結ぶと発表した。

シスコ社は1984年、米国に設立された新興企業。現在では、ITおよびネットワーキングにおける世界的なリーダーに成長した。今回の両社の提携の柱となるのが、自動運転と自動駐車の開発を促進すること。

ヴァレオの「Park4Uオートテクノロジー」は、すでに世界中で1200万台以上の車に搭載されている。ドライバーは駐車場入口で車から降りて、スマートフォンを使って自動駐車システムを作動させるだけでいい。その後、車両は駐車が完了するまで、自動運転モードで走行する。また、駐車場の指定された場所まで迎えに行き、乗員を再び乗せて自動運転を行うことも可能。

駐車場内を自動運転できるのは、自動駐車技術のPark4Uオート、オンボードテレマティクス、セキュアキーシステム、シスコ社のParking Controllerテクノロジーを組み合わせているため。これは、Wi- Fi、ビデオセンサー、人工知能(AI)ベースのソリューション。

ヴァレオのJacques Aschenbroich会長兼CEOは、「目標はモビリティをよりスムーズに、より安全に、より直観的にするための技術を開発すること。シスコ社とのパートナーシップは、ヴァレオの技術がどのように都市モビリティサービスを、持続可能かつより良いものに変えることができるかを示す絶好の機会」と述べている。