韓国の釜山港に停泊中の関釜フェリー「はまゆう」。下関〜釜山間を結んでいる。《撮影 草町義和》

山口県下関市と韓国の釜山(プサン)市を結ぶフェリーを運航している関釜フェリーは7月20日から9月10日まで、「“青春18きっぷ旅”大応援キャンペーン」を実施する。JR普通列車専用フリー切符「青春18きっぷ」の利用者に限り、フェリーの2等運賃が半額になる。

運賃が半額になるのは、下関発〜釜山着の片道購入か、下関〜釜山間の往復同時購入。釜山発〜下関着の片道購入は割引しない。このほか、下関発8月13日と釜山発8月14・15日はキャンペーン割引の適用対象外になる。

キャンペーンの参加にあたっては事前に電話で乗船予約を入れ、予約時に割引キャンペーンの利用を伝える必要がある。下関港での乗船手続き時には「青春18きっぷ」を提示しなければならない。2等旅客運賃は大人・片道9000円だが、キャンペーンの利用により半額の4500円になる。等級の差額分を支払えば1等や特等も利用できる。

フェリーの運航時刻は、下関港19時45分発(手続き時間は18時30分まで)〜釜山港(翌日)8時00分着と、釜山港21時00分発(同17時30分まで)〜下関港(翌日)7時45分着。大阪駅を早朝に出発して普通列車を乗り継げば、釜山行きフェリーに間に合う。「青春18きっぷ」1日分とキャンペーン割引運賃の合計は6870円だ。

関釜フェリーの担当者によると、このキャンペーンは2013年から開始。その後は「青春18きっぷ」の発売期間にあわせ、継続的に実施している。キャンペーンの利用者数は非公表だが、「『青春18きっぷ』を使って山陰・山陽方面から九州方面に抜ける人が途中で釜山を往復するなど、多くの人が『国内旅行のついで』という感覚でキャンペーンを利用している。フェリーは1泊2日の行程になるので、夜行列車やホテルの代わりとしてフェリーを利用する人もいる」としている。

大阪駅を早朝に出発して普通列車を乗り継げば、下関港の出航時刻に間に合う。写真は山陽本線の下関行き普通列車。《撮影 草町義和》