ヒュンダイのコネクテッドカー技術

韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は6月9日、中国上海市で開催中のCESアジア2017において、中国ネット検索最大手、百度(Baidu=バイドゥ)とコネクテッドカーで提携すると発表した。

ヒュンダイは、中国のドライバーのコネクテッドサービスに対する需要の増加に対応するため、百度の「MapAuto」を市販車に搭載予定。MapAutoは、リアルタイムの交通状況、駐車スペースの空き状況など、目的地についての最新情報を提供することができるクラウドベースのコネクテッドシステム。

またヒュンダイは、自動車メーカーで初めて、百度の「Duer OS Auto」システムを2017年末に発売する新型車に導入する予定。インタラクティブな音声応答サービスにより、ドライバーや乗員は、ナビゲーション、天気予報、またはインフォテインメントサービスなどを、音声コマンドで操作できる。

さらに、ヒュンダイと百度は、自動運転技術、人工知能(AI)、より高度なスマートホームなどの開発に、共同で取り組むことも視野に入れている。

ヒュンダイの楊哲副会長は、「将来的には、ヒュンダイの自動車は、顧客の生活を向上させ、新たな機会を創造し、コネクテッド技術によって豊かな新しい可能性を提示するだろう。百度とのパートナーシップを強化し、顧客の日々の生活に常に効率的につながるクラストップレベルの車を開発していく」とコメントしている。