ランボルギーニ ウラカン・ペルフォルマンテ ジャパンプレミア《撮影 小松哲也》

イタリアのスポーツカーメーカー、ランボルギーニは6月8日、都内で主力車種の最上級モデル『ウラカン・ペルフォルマンテ』を日本で初披露した。2017年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開したモデルで、日本での価格は3163万8800円となっている。

ランボルギーニでアドバンスト・コンポジットリサーチセンターの代表を務めるルチアーノ・デ・オト氏は「様々な分野、様々な方向からアプローチした。最も大事なのは軽量化技術で、このクルマの重要な要素になる」と明かした。

具体的には「このクルマで初めてフォージドコンポジットを外部のボディパネルにも採用した。フォージドコンポジットはカーボンファイバーだが、レジンの母材に短繊維を埋め込んで作成したもので、それにより複雑な幾何学形状を実現している」とした上で、「このフォージドコンポジットをフロントおよびリアスポイラー、ボンネット、リアバンパーなど広範囲に採用することによって、約40kgの軽量化に成功した」と述べた。

ウラカン・ペルフォルマンテには専用に開発されたアクティブ・エアロダイナミクスが採用されているのも特徴のひとつ。エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーバと名付けられたシステムは、高速コーナリングやフルブレーキング時、最大加速の際に能動的に空力負荷を変化させる仕組み。

高速コーナリングやフルブレーキング時にはフロントスポイラー内のアクティブフラップおよびリアフラップが閉じることで、高ダウンフォースを発生させて安定性を高める。一方、最大加速の際にはフラップを開けてフロントスポイラーの空圧を低減、またリアも同様にフラップを開けてリアウィングのインナーチャネルに空気を導くことで加速力を向上させている。

さらにリアウィングのインナーチャネルは左右に分かれており、高速コーナリング時に最適なエアロ・ベクタリングを行う仕組みにもなっているという。デ・オト氏は「例えば右コーナーを回る際にはシステムが左側を開ける、それによって左側の縦方向の負荷が軽減され、よりコーナリングを効率的に回ることができる。ジャイロスコープ、アクセルペダルによって自動制御を行っているためドライバーは何も操作する必要はない」と解説した。

こうした軽量化技術やエアロダイナミクスなどによりウラカン・ペルフォルマンテは「0→100km/h加速が2.9秒、最高速度325km、0→200km/h加速が8.9秒、最高出力640馬力、最大トルク600Nmとなっている。そして一番大事なのはニュルブルクリンクのラップタイムが6分52秒01と、ペルフォルマンテが新しい記録を打ち立てた、これは私達がこの3年間にランボルギーニで重ねてきた努力の賜物」とデ・オト氏は強調した。

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