日産自動車エクストレイル改良新型発表会《撮影 小松哲也》

日産自動車は6月8日、一部改良した『エクストレイル』を発売した。高速道路同一車線自動運転技術であるプロパイロットを上級グレードにメーカーオプションで設定したほか、ハンズフリー機能付きのリモコンオートバックドアを新たに採用したのが特徴。

日産の国内事業を担当する星野朝子専務執行役員は同日、横浜市にある本社で開いた発表会で、「当面、(月販)5000台くらいを目標にしている」ことに対して、すでに「3300台の予約注文」があり、このうちプロパイロットを搭載可能なグレードのうちの「プロパイロット搭載比率が8割」に達していることを明らかにした。

プロパイロットはエクストレイルの廉価グレードである20Sを除くグレードに搭載可能。ただ「プロパイロット単体でのオプション設定は無く」(星野専務)、ハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを始め、車線逸脱防止支援システム、後退時車両検知警報をセットにした形で14万400円からになっている。

ちなみに日産がプロパイロットを初搭載した『セレナ』の場合、プロパイロット搭載グレードを設定しており、その際のベース車両の価格差は約24万円だったことから、エクストレイルは10万円ほど安い価格で同機能を搭載することができるようになる。

星野専務はプロパイロットについて「日産は他と違う技術を出してきたねという期待感を持って頂いており、今まで日産を検討して頂けなかった方々でも、ちょっと日産を見にいこうという流れが今起きているが、まだまだ緒についたばかりなので、これから(電動アシスト技術の)e-POWERやオートパイロットを始めとして、いろんな電動化、知能化技術は幅広く、フルモデルチェンジのタイミングにこだわらず広げていきたい」と話していた。

エクストレイルは今回の一部改良を機に、プロパイロットのほかにも、これも日産がセレナから採用を始めたハンズフリー機能付きのリモコンオートバックドアの搭載や、インテリジェントパーキングアシストの性能向上など各種安全装備を充実させた。

また外観はフロントマスクおよびリアへッドランプに新デザインを採用し、よりタフなイメージを強調したとしている。インテリアもデザインを一新して上質感を高めたほか、荷室もトリム形状の変更により積載容量を拡大しているのも特徴。

なお、一部改良したエクストレイルの価格は219万7800〜309万8520円となっている。

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