6日午後2時5分ごろ、山形県山形市内の東北中央自動車道・山形中央インターチェンジ(IC)の料金所で、ETCレーンを通過していた大型観光バスが急ブレーキを掛け、この際に乗客3人が負傷する事故が起きた。1人は骨折の疑いもあるという。

山形県警・高速隊によると、現場は山形市南志戸田付近にある山形中央ICの料金所。大型観光バスは同ICから高速道路に入るため、ETCレーンを通過しようとしたところ、何らかの原因でカード情報が読み取られず、「ETCカード未挿入」とシステムが判断してゲートが開かなかったことから、バスを運転していた42歳の男性は急ブレーキを掛けたという。

この際、客3人が座席から投げ出されたが、バスは運行を継続。寒河江サービスエリア(SA)手前で客から「負傷したかもしれない」と申告があり、同SAで警察に通報した。30歳代と50歳代の女性が顔面などを打撲する軽傷、70歳代の女性は骨折の疑いがあり、近くの病院へ収容されている。他の28人の乗客にケガはなかった。

警察では運転者から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いているが、聴取に対して「ETCカードは挿入していたが、ゲートが開かなかったことからブレーキを掛けた」などと供述しているようだ。高速道路走行時はバスの乗客にもシートベルトの着用義務があるが、負傷者はベルト未着用だったとみられ、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。