VWグループのドイツ本社

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは6月6日、ドイツ本社においてワークミーティングを開催し、早期退職者を募集していることを明らかにした。

早期退職者は、主に1955〜1960年生まれ(57〜62歳)が対象。7月末まで応募を受け付けている。フォルクスワーゲンによると、早期退職に同意した従業員は、目標の9300名に近づきつつあるという。

フォルクスワーゲンは、中期経営計画の「Transform 2025+」を掲げる。フォルクスワーゲンは今後数年間、ブランドの歴史において、過去最大の新車攻勢に打って出る。2017年だけで、フォルクスワーゲンは10以上の新型車を発表する予定。

Transform 2025+では、工場の生産性が重要なカギを握る。2017年の目標は7.5%の生産性向上。2025年までには、25%の生産性向上を目指す。現在、すべての工場において、生産性を改善する取り組みを進めている。

フォルクスワーゲンブランドのハーバート・ディエスCEOは、「フォルクスワーゲンの将来を最高のものにするために、あらゆる力を行使しなければならない。次の段階では、財務を根本的に健全な基盤に置く必要がある」と述べている。