一方的に好意を抱いた女性のクルマにGPS(全地球測位システム)位置情報発信機を密かに取り付けて動向を監視したとして、奈良県警は30日、奈良県桜井市内に在住する男をストーカー規制法違反容疑で逮捕した。

奈良県警・桜井署によると、ストーカー規制法違反容疑で逮捕された47歳の男は、同市内に在住する45歳の女性に一方的な好意を抱くとともに、この女性の使用する軽乗用車にGPS位置情報発信機を密かに取り付け、今年4月14日から21日までの約1週間に19回の位置情報を照会した疑いがもたれている。

4月22日に女性がクルマのオイル交換を実施した際、プラスチックケースに収められた端末が後輪近くに設置されているのを発見。通報を受けた警察が調べを進めたところ、男の存在が浮上したという。

聴取に対して男は「女性の交友関係を探ろうとしていたが、好意が高じてやったわけではない」などと供述しているようだ。警察では男を厳しく追及、端末を取り付けた経緯などを調べる方針だ。