舗装修繕工事のため、7月19日頃〜7月23日頃を除く6月12日から8月中旬頃まで専用道区間の一部が一般道経由に切り換えられる気仙沼線BRT。《撮影 草町義和》

JR東日本盛岡支社・仙台支社・東北工事事務所は5月30日、気仙沼線BRTのルートを6月12日から一部変更すると発表した。8月中旬まで専用道の舗装修繕工事が行なわれることによる措置。

気仙沼線BRTは、陸前戸倉駅〜志津川駅間、ベイサイドアリーナ〜清水浜駅間、歌津駅〜陸前小泉駅間、本吉駅〜小金沢駅間、大谷海岸駅〜松岩駅間、不動の沢駅〜気仙沼駅間が専用道となっている。

このうち、本吉駅〜小金沢駅間が6月12日〜7月18日頃、不動の沢駅〜気仙沼駅間が6月19日頃〜6月26日頃、陸前戸倉駅〜志津川駅間が6月26日頃〜7月4日頃、大谷海岸駅〜松岩駅間が7月24日頃〜8月中旬頃に一般道経由となる予定。

期間中の乗降場所は、本吉駅が約10m離れた本吉駅前、不動の沢駅が約120m離れた市道田谷後九条線上のミヤコーバス「不動の沢」停留場、陸前戸倉駅が約10m離れた陸前戸倉駅前、最知(さいち)駅が約150m離れたミヤコーバス「最知」停留場、陸前階上(りくぜんはしかみ)駅が約400m離れた国道45号線上のミヤコーバス「階上公民館前」停留場となる。

気仙沼線BRTは、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で甚大な被害を受けたJR気仙沼線を仮復旧させるためのバス高速輸送システムとして、2012年8月から柳津駅(宮城県登米市)〜気仙沼駅(宮城県気仙沼市)間で暫定運行を開始、同年12月からJR東日本を事業者とする運行を開始した。

2015年6月には鉄道と並行して前谷地(まえやち)駅まで延長され、前谷地駅〜柳津駅間をノンストップで運行。2016年には地域交通の維持にひとつの選択肢を示したことが評価され、グッドデザイン賞の金賞を受賞している。