スバルの吉永泰之氏代表取締役社長《撮影 高木啓》

SUBARU(スバル)の吉永泰之代表取締役社長は30日、2018年にアメリカ市場で新型ハイブリッド車(HV)を発売すると明らかにした。トヨタ自動車との提携により、トヨタのハイブリッドシステムを利用する。

東京都内で開催されたマーケティングに関するフォーラム「第2回アドバタイジングウィーク・アジア」の基調講演に登壇、イベント後の取材で述べたもの。「近い将来」、米国市場に新型ハイブリッド車を投入することは、スバルの米国法人が昨年すでに明らかにしている。

吉永社長は「スバルのような中規模以下の会社は、大手とのアライアンスが必須。人類初というような技術開発は中規模以下にはできない。しかし、そういう技術がないメーカーは“詰む”。トヨタのハイブリッドシステムを使うメーカーは増えるのではないか」と説明する。

いっぽう電気自動車(EV)について吉永社長は、「2020年に発表したい。開発については、トヨタ自動車と協力関係にある各社はそれぞれに開発している」と述べた。

さらに自動運転については「全ての車が自動運転になっている社会が想像できない。そういった研究開発も必要かもしれないが、スバルにできることとしては、運転支援システムの開発、高度化が先だと思う」と語った。