フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》

2008年に始まったフィアット『パンダ』オーナーとパンダを愛する人たちのための集い「パンダリーノ」が、今年も28日、静岡県浜名湖の渚園で開催された。今回で10回目の節目を迎え、過去最大の331台という規模での開催となった。

初夏の浜名湖畔、天候にも恵まれ、絶好のイベント日和となった今回のパンダリーノ。今回は節目の開催ということで、今まで1台のパンダで毎年欠かさず参加してきたオーナーとクルマ4名のパーフェクトエントリー表彰や、主催者の念願だったという青空の下での生ライブも開催され、ミュージックゲスト「サンタラ」の二人が奏でるギターとヴォーカルのアコースティックな響きに参加者達は耳を傾けていた。

そして今回、10回目の記念すべき開催となったパンダリーノに、初代パンダのデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏からのビデオレターが届けられた。1台の最新型パンダが後進でステージに登場。リアゲートが開き、そこに積まれたモニターでジウジアーロ氏のコメントが会場で紹介された。

「今でも多くの人から興味や関心を得ていることをうれしく思います。私にとって特別かつ意義のある作品と言えるクルマに注目し愛し続けてくださる皆さんに心からお礼を申し上げます。」とジウジアーロ氏。このメッセージを参加者は食い入るように見入っていた。

このメッセージのとりまとめも行い、イベントをサポートするFCAジャパンの馬場まさみし氏は「正直最初は難しいのではと思ったものの、快くメッセージを頂けたことは私たちとしてもうれしいこと。規模もそうですが、皆からパンダが愛され、パンダと過ごすパンダリーノ私たちにとっても特別なイベントです。パンダの真の姿、スタイルがあるのかもしれませんね」と話していた。

もちろん毎年恒例の、サンルーフを解放したパンダに参加者でカラーボールを入れる「パンダDE玉入れ」や、集まったパンダに囲まれパンダを囲み、パンダの上から撮影する記念撮影など、シンプルながら、パンダの特徴あってこそのコンテンツも実施。

協賛企業CARBOXで現在納車準備中の初代パンダの最終型を購入した人がパンダリーノを訪れるというので、納車セレモニーも行われた。「社会人になって最初に買うクルマはパンダと決めていました。」と話す新オーナーは23歳の若者。乗り続ける人もいれば新たにオーナーに加わる人もいる。パンダのエバーグリーンな魅力を感じさせる一幕だった。この後登録なども済ませ改めて正式納車されるという。

岩手県から来た参加者の一人は、「明日も半休取って参加しました。800kmですが圏央道が開通したのでだいぶ楽ですね」と話していた。イベント自体もファンが多くリピーターは多いが、ここへ愛車と出かけることも勿論多くの参加者にとっての重要なアトラクションになっているようだ。親しみの沸く外観や存在、使い勝手のいい作り、そして走って楽しいというパンダの魅力を改めて家族みんなで徹底的に堪能できるイベントそれが「パンダリーノ」といえるのかもしれない。

また、前出のFCAジャパンの馬場氏、会場で出店するショップ関係者、さらに、このイベントを取材で訪れているプレス関係者からも「仕事だがこのイベントは楽しい!」と聞かれるパンダリーノ。この魅力は回を追うごとに益々広まっておりファンは拡大でしているようだ。

主催者は「ここまで大きくなるというのはうれしい反面ボランティアでやってきた私たちとしてはそろそろキャパを超えて来たのかも。次回以降はちょっと場所や規模、運営方法を変えなければならないかも」と話す。

今後の動きからも目が離せない。のんびりと、しかしパンダとともに充実した1日を参加者たちはみな過ごしていた。パンダリーノ2017は今年も盛会だった。

フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 左ハンドルのクルマも多いので、エントランスにはイベントのスタッフが経ち、入場のサポートをする。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 駐車中のクルマたちのディスプレーが楽しい。《撮影 中込健太郎》 こちらの参加者は忍者の里として知られる伊賀の里を抜けて来たので手裏剣を受けながら来た、というストーリーなのだという。あと、熱いのでパンダの着ぐるみ休憩中のライオンだそうである。《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 キャラクターや工芸品の風合い、見せ方がさまざまで楽しい。こちらの作家さんはパンダの置物も製作する一方、後ろの山はトゥインゴとフェアレディZの山になっている。ちなみに、今回はパンダのイベントなのでフィアットのモチーフが多いのは当然だが、次いでモチーフに選ばれる車種で多いのがルノー車だったのが印象的だ。《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 かなりクルマ好きからは評価の高い2代目パンダ。かなりこのあたりもすでに希少車になりつつあるようだ。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 浜松と言えばうなぎパイの春華堂。うなくんと一緒にブースを構え、子供たちの人気者になっていた。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 パーフェクトエントリーのパンダ2。途中でやや入庫が長引いたときなど心折れそうになったこともあったというがそれでも楽しい家族の一員と話す。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 パーフェクトエントリーで表彰された4名(4台)にはFCAジャパンが用意したFIATのオリジナルワインが進呈された。《撮影 中込健太郎》 子供たちからも大人気のパンダ。こちらのぱふぇくとエントリーのオーナーも「子供に引き継ぐまで乗り続けたい」と意気込みを語った。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 女性オーナーも少なくない。日本でジャストサイズな利便性も広く愛される理由だろう。「乗り換える理由がない」と乗り続けてきた理由を話すと、会場からは拍手が起こっていた。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 たまたま手に入れたクルマがパンダ45の4×4だったそうだが、45特有のパーツなど買ってから事の重大さに気づいたと話すこちらのオーナーもパーフェクトエントリー。いいメカニックとの出会いも含めて、クルマの縁が人の縁である。内装はマリメッコ柄であしらわれていた。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 乗り続ける人がいれば、若きオーナーも誕生するということで、今ちょうど納車準備中、協賛企業CARBOXのパンダ次期ユーザーもパンダリーノを訪れるということで、納車セレモニーを参加者全員で行った。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 サンタラの二人による青空ライブ。ちなみに演奏している二人が座っている椅子は初代パンダのものを外して使用している。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 子供を惹きつけるクルマパンダ。家族で楽しめるイベントパンダリーノ、今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 最新のパンダの広報車が後進でステージに登場。バックゲートが開き中のモニターには、初代パンダのデザイナージョルジェット・ジウジアーロ氏のビデオメッセージが。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 ジウジアーロ氏のメッセージに聞き入る参加者。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 実行委員にはジウジアーロ氏の直筆サインが贈られた。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」《撮影 中込健太郎》 好例のパンダDE玉入れ。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 大きな籠と化したパンダの中にチームに分かれて投げ込まれたカラーボールをカウント。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 勝ったチームには缶バッジがプレゼントされる。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 最後は参加者全員で記念撮影。脚立になるのもパンダ。一緒に映るのもパンダ。この写真を参加者が乗ってきたパンダに囲まれて撮る。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 最近国内でも扱う店舗が増えてきたユニルオパールもブースを出展。パンダユーザーの方からの反響はかなり多いとのこと。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》 CARBOXのブースには在庫で販売可能な500RIVAの新車の最後の一台が会場に展示されていた。日本円で10万円程するウッドのステアリングもついた、105馬力のツインエア車だ。「まだ入っては来るものの、すでにオーナーが決まっているクルマばかり。最近ではかなり人気の一台です。」とのこと。今回で10回目!フィアットパンダオーナーズミーティング「パンダリーノ2017」開催《撮影 中込健太郎》