トヨタの最新の自動運転実験車(レクサスLSベース。参考画像)

トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は5月22日、ブロックチェーンを自動運転技術の開発に導入することを検討していると発表した。

ブロックチェーンとは、分散暗号化台帳テクノロジー。安全でデータやプロパティに対する所有権が保護されることを保証するために、独立したコンピュータのネットワークを介して情報を送信する。

TRIは、ブロックチェーンがユーザー間で透明性と信頼性を生み出し、第三者機関によって適用される手数料や課徴金などの取引詐欺のリスクを低減させる可能性があると見込む。

またTRIは、ユーザーコンソーシアムを作り出しており、自動運転車を開発し、モビリティサービスを提供する他の企業が、ブロックチェーンをより迅速に採用することに期待を寄せる。

TRIのクリス・バリンジャーCFO(最高財務責任者)は、「安全で信頼性の高い自動運転車を開発するには、何十億マイルもの人間の運転データが必要になるかもしれない。ブロックチェーンは、車両所有者や自動車メーカーからのデータを蓄積して、開発時間を短縮し、自動運転技術の安全性、効率性、利便性を向上させる可能性がある」と述べている。