帝人は5月23日、パシフィコ横浜で5月24日から26日まで開催される自動車技術展、「人とくるまのテクノロジー展2017」に出展すると発表した。

帝人ブースのハイライトは、着せ替えコンセプトカー。帝人は、市販車に適応できる着脱可能な高機能内外装を開発。ダイハツ「コペン」をベースに、外装をハッチバック車とし、高機能素材を使用して内装を改装したコンセプトカーを初公開する。

大開口のハッチバックは、構造材にCFRP、外板にポリカーボネートおよびPETを使用。これにより、デザインのカスタマイズとともに、車体の軽量化に貢献する。また。軽量化により、高齢者でも楽に操作でき、荷物の積み下ろしを容易にする。

長寿命のリアおよびクォーターウィンドウは、軽量かつ透明性が高いポリカーボネートの特徴を活用。視野角の向上や曲面ガラスなどのデザイン性を実現する。また、クォーターウィンドウにプラズマCVDハードコートを用いることにより、長寿命化を追求した。

内装は、クッション一体型リバーシブルシートを開発。特殊タテ型不織布を芯材として、表皮の片面に涼感素材「クールセンサー」、もう一方の面にあったか素材「サンバーナー」を使用。季節に合わせた機能を実現する。また、洗濯可能な素材を用いることで、カーシェアリングなど不特定多数が乗車する自動車の快適性を向上させている。