「ホール5」2階の部品館に構えたKOTEIのブース

ナビゲーション用ソフトウェアの開発と販売を行っているKOTEI(光庭/本社:中国・武漢市)は、第17回上海国際モーターショーの部品館に出展。自動運転レベル3を想定した「オートモーティブ4.0」に基づく技術をはじめ、普及が進む電子ミラーなど数々の新技術を公開した。

ブース内でメインとなっていたのは、会場内に置いた自動運転のレベル3に対応するコンセプトカー『光谷夢』だ。「オートモーティブ4.0」に基づいているのが最大の特徴で、その具体的な内容を革新的な安全運転プログラムを組み込んだ「スマートコックピット」で体験することができた。

インストルメントパネルは人間工学に基づいたフルグラフィックLCDで構成され、KOTEIが提供するコア技術によりインタラクティブかつスマートな運転をもたらす先進運転支援システムとなっている。

採用する地図データには自動運転時に欠かせない高精度マップ「HAD Map」を組み込み、そのデータは取得から生成、検証に至るすべてを統合した形で提供可能としている。特にKOTEIは、高精度地図の要件と情報処理を熟知している上に、中国の道路環境を考慮した地図製作の経験も持っていることが強み。ロケータの精度を上げたレーン別誘導のナビエンジンも開発済みだ。

取得データは車線レベルの精度を持ち、常に交信しながら道路状況20種類以上を把握できる能力を持たせているという。既に武漢市の支援を受けながら国内外30社と共に開発のためのコンソーシアムを立ち上げており、最終的には完全無人運転でのデータサポートとして役立たせるレベルにまでアップさせることが当面の目標とする。

会場内には今後普及が進むと見られる電子ミラーも数多く出展した。

KOTEIの市場企画部本部長 劉 強氏は、「KOTEIではすでにキャデラックから開発を要請され、グローバルで採用されることになった。長城汽車の新型車にも採用が決まっており、今後の成長商品として電子ミラーには大きな期待を寄せている」と話す。中国市場に限定しても、「中国では後席に多くの荷物を積載する機会も多く、そういった場合でも電子ミラーは後方視界を確保するために役立つ。その意味で普及拡大が期待されている」(劉氏)という。

今後の展開については「複数のカメラを組み合わせることで、従来の光学式では得られなかった、広い範囲での視野が確保できるようになる。この便利さを理解してもらうことが普及の鍵となる」(劉氏)といい、一方で現状での課題として「現時点では数が出ていないので製造コストが大幅に上がることが問題。今後は採用率を上げることでコスト低減を狙っていきたい」と、コスト削減へ向けたトライアルを重ねていくという。

自動運転のレベル3に対応するコンセプトカー『光谷夢』 革新的な安全運転プログラムを組み込んだとする「スマートコックピット」 KOTEIが進める高精度地図「HAD Map」の概念を示したパネル 須磨0とコックピットでは車線ごとの情報に基づいたガイドを「HAD Map」で展開していた 現状展開できる最先端技術でまとめ上げたコックピット 12.3インチのフル液晶パネルで複数の情報を自在に切り替える 大型ディスプレイはOSをQNX として駆動し、ほとんどの車内情報をコントロールできる 電子ミラーの一つの活用方法としてドライブレコーダーを組み込んでいる キャデラックに採用された電子ミラー 高精細化が進むヘッドアップディスプレイも今後の成長商品だ 取材に応じてくれたKOTEIの市場企画部本部長 劉 強氏