パナソニック「タフパッドFZ-G1」

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年5月17日付

●秋篠宮眞子さま婚約へ、大学時代同級生小室さんと(読売・1面)

●株価低迷のフォード、社員1割削減検討、米紙報道(朝日・9面)

●ランサムウエア各国で混乱、ロシアに多くの被害(毎日・9面)

●東証足踏みあと「2円」円安一服で2万円の壁(産経・10面)

●パナ電池27万9000個回収(東京・26面)

●取締役数の上限半減、スズキ、定款変更で(日経・14面)

●都内新車登録、3.7%減、4月9か月ぶり専念割れ(日経・31面)


ひとくちコメント

家電などの商品について、消費者は安全性について疑いを持つのが当然のようだが、メーカー側から「大丈夫」との説明があれば不安は解消される。本来「大丈夫」という言葉を使うときは、危なげなく確かで安心してもよいという場合が多い。

ところが、パナソニックのタブレットパソコンに搭載のバッテリーパックは「大丈夫」ではなかったようだ。そのバッテリーパックが発火する事故が相次いでいるとして、国内外で約27万個を回収し、無料で交換することになったという。

パナソニックが発表したもので、きょうの各紙が「電池発火の恐れ、27万個リコール」などと、取り上げている。

それによると、リコールの対象となったのはパナソニック製のタブレットパソコン、「タフパッド」の「FZ-G1シリーズ」用のバッテリーパックのうち、2013年1月から、17年3月までに製造し、国内外の企業に販売した27万9346個という。

このバッテリーパックが発火する事故は、これまで国内外で16件起きており、なかでも車に載せたまま使う場合など、温度の変化が激しい環境で長時間にわたって使用すると、内部の部品が膨張し、ショートして発火するケースがあるそうだ。

パナソニックでは、バッテリー事業に力を入れており、なかでも米電気自動車(EV)メーカーのテスラとの大規模電池工場が本格稼働するなど車載用電池関連は「高度成長事業」の目玉として急伸が期待できる。車載用とは異なるものの、バッテリーパック発火によるリコールは消費者が不安を抱くことになりかねない。

パナソニック「タフパッドFZ-G1」に不具合