寄贈したタイヤ

横浜ゴムは5月16日、東日本大震災と熊本地震の被災者支援の一環として、石巻へ72本、熊本へ12本、計84本の乗用車タイヤを日本カーシェアリング協会に寄贈したと発表した。

日本カーシェアリング協会は、被災者や支援団体に車を提供するカーシェアリングを行っており、横浜ゴムはこの活動に賛同し、2015年からタイヤを寄贈している。今回、石巻へ寄贈した72本は4月13日と14日の2日間、石巻専修大学で開催された「2017年春の学生整備プロジェクト」で車両へ装着された。

日本カーシェアリング協会は東日本大震災の復興支援活動の一環として、震災直後の2011年4月から車を集め、仮設住宅や在宅避難の人々を対象にカーシェアリングのサポートを開始した。2012年2月からは石巻市より委託を受け「カーシェアリング・コミュニティ・サポートセンター」を設立。地元利用者の有志とともに運営し、2017年5月現在101台の車を提供している。また、昨年の熊本地震では、支援を行う団体のために熊本近県から車を集め支援活動を開始。被災者の生活の足として、ピーク時には41台の車を集めるなど、被災者の生活をサポートしている。

ただし、車の維持費は利用する被災者の負担。そこで石巻専修大学理工学部機械工学科自動車工学コースでは、利用者の負担を抑えるため、校内の自動車工学センターで学生によるカーシェアリング車両の点検整備を行っている。同様に熊本でも福岡県自動車整備振興会・北九州戸畑支部などが「無料まごころ点検」を実施した。

春の学生整備プロジェクトでタイヤ交換を行う 石巻専修大学の学生