ヤマハ MT-07(参考画像)

ヤマハ発動機が発表した2017年1〜3月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比15.5%増の373億円と増益となった。

先進国事業は、マリン、産業用機械・ロボット、電動アシスト自転車の収益性改善が進んだものの、円高や未実現利益などの一時的影響で減収減益となった。新興国二輪車事業は、高価格商品の増加やコストダウン、構造改革などの効果で収益性が改善し、増収増益となった。

売上高は同0.8%増の3860億円と微増だった。経常利益は同45.1%増の408億円、四半期利益は同53.0%増の317億円と大幅増益となった。

二輪車事業は、欧州、日本、北米の先進国やインドネシアで販売台数が減少した。ただ、ベトナム、フィリピン、タイの販売は前年を上回り、売り上げは前年を上回った。収益でも商品ミックスの改善やコストダウン効果で増益となった。

マリン事業は、北米での型船外機やウォータービークルの販売台数増加で増収となったものの、円高や未実現利益の影響から減益となった。特機事業は北米でのレクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)の販売台数が減少し、減収減益となった。

その他事業では、電動アシスト自転車の日本での販売や欧州向けE-kit(電動アシスト自転車用ドライブユニット)の輸出が伸びて増収増益となった。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。