カー用品大手のオートバックスおよびイエローハットは5月9日、2017年3月期(2016年4月〜2017年3月)の連結決算を発表した。

それによると、オートバックスは売上高2040億3300万円(前年同期比−2.0%)、営業利益58億2900万円(−13.0%)、経常利益71億2000万円(−8.5%)、純利益30億1500万円(−31.0%)。3期連続の減収、2期ぶりの営業減益となった。

カー用品販売は、降雪に伴う冬季商品の売上が増加したものの、通期では国内オートバックスチェン加盟法人店舗において、タイヤ・ホイールやアクセサリーなどの売上が減少したことに加え、フランチャイズチェン加盟法人店舗の在庫効率化を進めたこともあり、店舗への卸売が減少した。

車検・整備は、車検実施台数が同6.8%増の約64万6000台。車買取・販売では、オートオークションなど、中古車販売業者向けが伸びて同9.9%増の約2万9800台となった。海外事業はフランスの不振や、タイにおける出店に関わる経費増などで、1億円を超す営業損失を計上した。新規事業となる輸入車ディーラー運営は、サービス収入の拡大や従業員の育成や目標管理などの強化により、前年同期比で営業利益が大幅に改善した。

今期の連結業績見通しは売上高2050億円(前期比+0.5%)、営業利益70億円(+20.1%)、経常利益75億円(+5.3%)、純利益52億円(+72.4%)とした。

一方、イエローハットは売上高1298億1700万円(+3.1%)、営業利益69億3900万円(−3.7%)、経常利益80億9900万円(−3.6%)、純利益55億8000万円(−0.6%)だった。同社は2期連続の最終赤字となった2009年3月期から低コスト運営を基軸にV字回復。8期連続の増収、営業利益は3期連続の減益となったものの、利益額では3期連続でオートバックスを上回った。

同社は2016年度、イエローハットを26店舗開店(4店舗閉店)、SOXなど二輪関連店舗は11店舗を開店(1店舗閉店)。売上高は子会社店舗の増加により、3.1%の増収となった。しかし収益は、広告宣伝の強化や店舗増加による販管費増加などで、営業利益は3.7%の減益となった。

今期の連結業績見通しは売上高1350億円(前期比+4.0%)、営業利益75億円(+8.1%)、経常利益85億円(+4.9%)、純利益57億円(+2.1%)とした。