ドイツの自動車大手、ダイムラーは5月8日、ドイツ銀行やドイツ保険最大手のアリアンツなど欧州7社と共同で、オンライン登録の一元化のために、個人データを管理する新たなプラットフォームを構築すると発表した。
このプロジェクトには、ダイムラー、アリアンツ、ドイツ銀行をはじめ、大手出版社のアクセルシュプリンガー、大手金融会社のポストバンク、地図および位置情報サービス会社のHERE、テクノロジーシンクタンクのCoreの7社が参画。
顧客はいわゆる「マスターキー」を使用。このひとつのキーによって、さまざまな企業のオンラインサービスに、登録やログインすることを可能にする。利便性が向上するだけでなく、より安全で最高水準のデータセキュリティとデータ保護を実現することを目指す。
また、このプラットフォームは、ドイツ政府と政府の管轄下にある政府機関で管理されている進行中のプロジェクトと、オープンで互換性があるように設計。デジタル決済サービスやデジタル金融サービスの開発も、プラットフォーム上で可能にする。
ダイムラーファイナンシャルサービス取締役会のKlaus Entenmann会長は、「我々が設計しているプラットフォームは、オンラインクライアントにとって大きなメリットをもたらす。これは、伝統的なファイナンスおよびリース事業だけでなく、最も成長が著しい事業領域のひとつ、モビリティコンセプトにも適用される」と述べている。
ダイムラーなど欧州7社、個人データの新プラットフォーム構築へ…オンライン登録を一元化
2017年05月11日(木) 14時02分
関連ニュース
- 『eキャンター』がベースのEVトラック、ダイムラーの新ブランドが米国認証を取得…年内納車開始へ (11月02日 10時30分)
- ダイムラーの大型EVトラック、航続400km…量産開始 (11月01日 13時30分)