デルファイの充電システム(参考画像)

米国の大手自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ(以下、デルファイ)は5月3日、2017年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。

デルファイは、もともとGMの部品製造子会社。1999年にGMから分社し、独立した企業となった。しかし、2000年代に入って経営状態が悪化。2005年10月、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。その後、経営再建を進め、2011年11月、米国ニューヨークの証券取引所に再上場を果たしている。

2017年第1四半期の決算では、売上高が43億ドル(約4905億円)。前年同期に対して、6%の増収となった。また、第1四半期の調整後の営業利益は、5億3700万ドル(約612億円)。前年同期の5億1200万ドルに対して、5%の増益を達成している。

増益となった背景は、欧州、北米、アジア太平洋における事業が好調だったのが大きい。いっそうのコスト削減を進めた成果も表れた。

デルファイのケビン・クラーク社長兼CEOは、「第1四半期の業績は2016年の勢いをベースに、1年の最高のスタートを示すもの」と述べている。