テスラ・モデルSをベースにしたボッシュの自動運転開発車両

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは5月4日、自動運転について、最新の取り組み状況を明らかにした。

ボッシュでは現在、およそ3000名のエンジニアが自動運転関連の開発案件を担当。これは、2016年に対して、500人の増員となる。

ボッシュは2020年より前に、レーダー信号を利用した極めて精度の高いデジタル地図を制作する予定。自動運転の実用化には、このような地図も重要な要件となる。

またボッシュは、ボーダフォン、テレコム、ファーウェイ、ノキア、その他の企業との共同開発を通じて、道路交通の自動化やネットワーク化に取り組む。その一環として、車両間を結ぶ信頼性の高い無線通信技術を検証する試験などを進めている。

ボッシュの目標は、2020年代初頭に完全な自動運転を実用化すること。そのための鍵となる要素のひとつがボッシュのAIオンボードコンピューター。組み込まれた人工知能が、自動運転車両の頭脳として機能する。

ボッシュは、「自動運転においてボッシュは、技術の進化と事業の成功を同時に目指すことのできる立場にある」とコメントしている。