クラリオンZH700F

たとえばアニメの女の子の声がかわいらしく聴こえるように、ヘッドホンを調整する---。クラリオンは、フルデジタルサウンドヘッドホン『ZH700FF』のチューニングモデル3種類を東京と大阪のイベントに出品、来場者に試聴してもらう。

従来のヘッドホンとは異なり、デジタル音源からドライバーユニットまでの完全デジタル伝送技術を採用したZH700FFは、サウンドチューニング機能を搭載している。

今回イベントに出品されるスペシャルチューニングZH700FFは、音響監督の岩浪美和氏、音楽プロデューサーの佐藤純之介氏、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏の3名の“サウンドプロフェッショナル”が、各々のこだわりを表現したモデルだ。

チューニング担当者のプロフィールとチューニングのポイントは以下の通り(五十音順)。

■岩浪美和……アニメ作品を中心に活躍する音響監督。「ガールズ&パンツァー」爆音上映など、映画館ならではのサウンドを提供することで爆音映画ブームを作り上げた。

チューニングのポイント「アニメの女の子の声がかわいらしく聴こえること」……TVやDVD、Blu-rayでアニメを楽しむ人がターゲットだ。セリフと音楽とを両立させ、女性の声がかわいらしく、チャーミングに聴こえるようにしたという。

■佐藤純之介……アニソンレーベル「ランティス」の音楽プロデューサー。「ラブライブ!」や「TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND」など、アニソンハイレゾブームの中心的な役割を担ってきた。

チューニングのポイント 「アニソンが明るく楽しく聴こえること」……どんなアニソンにも対応できるオールマイティな方向性。ドラムのキック、ビートの部分と、ベースのさらにローの部分、弦を弾いた音のさらに下の音の部分を少し盛り上げるとともに、高音域も微調整した。

■野村ケンジ……オーディオビジュアルライター。いい音楽をいい音で多くの人に楽しんでもらいたいという信条。佐藤氏とともにアニソンハイレゾ音源の普及に携わったほか、ポータブルオーディオ製品開発のアドバイスも行なう。

チューニングのポイント「最新Jポップ女性ヴォーカル専用のチューニング」……元々の生声に近いイメージを意識しつつ、どこか優しげでどこか心地よい響きのある歌声に調整した。

出展イベントは、東京が「春のヘッドフォン祭2017」(4月29〜30日、中野サンプラザ)、大阪が「ポータブルオーディオフェスティバル2017 SPRING & SUMMER」(5月7日、ハービスホール)。これらのイベントで販売されたZH700FF、および既存ユーザーが持参したZH700Fについて、イベント会場で3タイプの中から好みのスペシャルチューニングへの書き換えを行なう。

フルデジタル伝送