ランボルギーニ カウンタックLP400《撮影 内田千鶴子》

4月22日から23日にかけて開催された「マロニエランin日光」。23日に開催されたコンクールデレガンスでは、オリジナルの姿を保ったランボルギーニ『カウンタックLP400』などが選ばれた。主催はマロニエラン実行委員会。

28回目を迎えるクラシックカーイベント、マロニエランin日光は毎年40台ほどの美しいクラシックカー、特に戦前から1960年代のスポーツカー系が集まることで知られており、今年も1927年のブガッティ『T37A』をはじめとした素晴らしいクルマたちが集合した。

初日となる22日は日光霧降アイスアリーナ(栃木県日光市)に集合しジムカーナを行ったのち、大笹牧場を経由して宿泊地となる中禅寺金谷ホテルへ向かう80kmほどのツーリングへ出発。その夜は少しおしゃれをして美味しい食事をするパーティが行われ、深夜まで楽しい会話が交わされていた。

翌23日はホテル駐車場にてコンクールデレガンスを開催。通常のコンクールはオリジナル性やヒストリーが重視され審査されるが、マロニエランin日光では、それ以上にクルマの雰囲気や佇まい、そして、オーナーの愛情が大きな審査対象になり、それらを初回から参加している審査員たちが“独断と偏見”で審査する。この結果に関してエントラントから不満が出ることはまずなく、大きな拍手と共に皆で受賞を喜ぶことから、その気持ちはひとつになっていることが窺われた。

今年は、フィアット『500』、オースティン『ヒーレー3000Mk2』、マセラティ『ミストラルスパイダー』、ロータス『エランプラス2』、アルピーヌ『A110』、ランボルギーニ『カウンタックLP400』が選ばれた。

フィアット500は、ジムカーナで、そのクルマの特徴である後ろヒンジドアを生かして、タイム計測時(1分40秒でコースを回る)には、計測ラインを目視で観察する楽しそうな雰囲気が評価された。

オースティンヒーレー3000Mk2は、往年のレースやラリーで走っていた雰囲気が感じら、実際に海外のヒストリックカーレースで活躍したクルマということで、そのオーラが出ていた。運転も難しそうだが、東京から来て、日光の山道を走ったという尊敬の意味も込めて選ばれた。

きれいなクルマであるにもかかわらず、ジムカーナでは細いタイヤで、大胆に速く走ったとして、マセラティミストラルスパイダーが受賞。

ロータスエランプラス2は、オリジナルの(少し派手な)カラーリングや車種が興味深いとして。アルピーヌは、ジムカーナで良い走りをしていたことと、絶えて久しかったこのメイクが改めてニューモデルを出し、その栄誉あるネーミングをもう一度使った記念を込めて受賞。

そして、このクルマはきれいなだけではなく、オリジナルペイントが残されていたり、細かいところにオーナーの細かい愛情が見えたとして、ランボルギーニカウンタックLP400が選ばれた。

主催者によると、来年もほぼ同時期に開催が予定されているという。

マロニエランin日光2017《撮影 内田俊一》 マロニエランin日光2017《撮影 内田俊一》 マロニエランin日光2017《撮影 内田俊一》 マロニエランin日光2017《撮影 内田俊一》 フィアット 500《撮影 内田俊一》 フィアット 500《撮影 内田俊一》 オースティン ヒーレー3000Mk2《撮影 内田俊一》 オースティン ヒーレー3000Mk2《撮影 内田俊一》 マセラティ ミストラルスパイダー《撮影 内田俊一》 マセラティ ミストラルスパイダー《撮影 内田俊一》 ロータス エランプラス2《撮影 内田千鶴子》 ロータス エランプラス2《撮影 内田俊一》 アルピーヌ A110 1600S《撮影 内田俊一》 アルピーヌ A110 1600S《撮影 内田俊一》 ランボルギーニ カウンタックLP400《撮影 内田俊一》