メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長と新型『GLA』《撮影 山田清志》

メルセデス・ベンツ日本は4月19日、東京・六本木の「メルセデス・ベンツ コネクション」でコンパクトSUVの『GLA』改良モデルを発表した。挨拶に立った上野金太郎社長は「この新型『GLA』はメルセデスの切り札」と強調した。

GLAはメルセデス・ベンツが2013年に発売し、2014年に日本に導入したモデル。当時の国内SUV市場は競合ブランドが鎬を削る状態だったため、それまでのマーケティング手法を捨て、YouTubeに動画を配信したり、ゲームにGLAを登場させるなどして30〜40代をメインターゲットにプロモーション活動を行った。

その活動が奏功し、「累計約1万4000台を販売し、SUVセグメントで輸入車トップのシェアを取ることができた」と上野社長。しかも、GLAは他のモデルに比べ、30代のお客の割合が多く、約7割が初めてメルセデスを買うお客で、さまざまなボディタイプのクルマから乗り換えられたそうだ。

その理由について、上野社長は「立体駐車場に難なく入り、取り回しの良いボディサイズ、コンパクトでありながらSUVらしいデザインが良かったのではないか」と分析する。今回の改良モデルでは、そのデザイン面でさらにSUVらしさを際立たせ、ボディ全体の空力性能のさらなる最適化を図って走破性を向上し、装備も充実させたという。エントリーモデルのGLA180でも、「充実の装備が自慢」とのことだ。価格は398万〜792万円。

メルセデス・ベンツは輸入車市場でトップを快走し、今年も販売が好調で第1四半期の販売台数が1万7770台と前年同期を上回るペースで推移している。今回の新型GLAでさらにその販売に拍車がかかりそうだ。

新型『GLA』のリア《撮影 山田清志》 新型『GLA』の運転席《撮影 山田清志》