ゼネラルモーターズ・ジャパンは4月6日、オペル『ザフィーラ』の電気装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2005年11月7日〜2006年4月5日に輸入された131台。
空調装置のブロアモーターを制御するブロアモーターレジスターの設計が不適切なため、回路内の電流が上昇して過熱状態になっても、ヒューズが切れないことがある。そのため、ブロアモーターハウジングが溶け、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
また、空調装置の外気導入口にて、防水カバーの取付けが不適切なため、ブロアモーターハウジング部に雨水が浸入することがある。そのため、ブロアモーター軸部分が腐食してモーターの動きが重くなり、回路内の電流値が上昇することでブロアモーターハウジングが溶け、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置として、ブロアモーターレジスターについては対策品に交換する。また、防水カバーについては、点検しブロアモーター部への雨水の浸入を防止するためのウォーターディフレクタを追加。ブロアモーターの排水穴を点検し、穴の無いものは対策部品に交換する。さらにブロアモーターハウジングにレジスターの改変を禁止するステッカーを貼付ける。
不具合および事故は起きていない。本国メーカーからの情報により発見した。
【リコール】オペル ザフィーラ、電装系不具合で火災に至るおそれ
2017年04月07日(金) 13時23分