2月2日、都内での発表会での豊田社長とラトバラ。《写真提供 TOYOTA》

現地12日にフィニッシュした世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェーデンで、今季から18年ぶりにワークス参戦を再開したトヨタが復帰後初優勝を飾った。豊田章男社長からの喜びの声が伝わってきている。

「ヤリスWRC」を駆り、ヤリ-マティ・ラトバラが第2戦スウェーデンで勝利。ラトバラにとっては通算17勝目、トヨタにとっては前回参戦の最終年=1999年中国戦以来のWRC優勝となった(通算44勝目とみられ、メーカー別で歴代6位相当の数字)。豊田社長は以下のような声明で喜びの大きさを示している。

豊田社長のコメント
「18年ぶりに復帰したWRC、2戦目にして優勝することができました。“負け嫌い”のTOYOTA GAZOO Racingですから、私もその日が来ることを心の底から願っていました。しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れることは、私の想像を超えておりました。トヨタのWRC復帰を願い続け、その復帰を共に喜び、応援いただけたファンの皆さまのおかげです。応援ありがとうございました。

ラリーは、ライバルと競い合いながら道を走りきり、完走することが大切です。初戦モンテカルロと同じく、今回も、走りきり、戦い抜けたことで、素晴らしい結果を得ることができました。雪と氷に覆われた苛酷なスウェーデンの道を全速力で走りきれる力をヤリスに吹き込んでくれた、トミ・マキネン代表以下、エンジニア、メカニック、テストドライバーなどチームの全てのメンバーにも感謝します。

そして、そのヤリスをゴールまで無事に運び届けてくれたヤリ-マティ・ラトバラ選手、(コ・ドライバーの)ミーカ・アンティラ選手にも感謝いたします。また、ユホ・ハンニネン選手、(コ・ドライバーの)カイ・リンドストローム選手も、一時(デイ)リタイアとなったものの、メカニック、エンジニアとクルマを直し、そしてその後は今後につなげるための、いろいろなトライをしながら走りきってくれました。彼らにも感謝いたします。

このように、今回のこの結果はチーム一丸となったからこそ得られたものだと思います。チームのみんな、本当にありがとう。お疲れさまでした。先日(2日)の発表会の壇上で、マキネン代表とラトバラ選手と“クルマとの対話”について話をしました。ラトバラ選手は「運転前に愛を持ってクルマに話しかけ、大切に、そのクルマを運転している」、マキネン代表は「クルマを愛しているからこそ、クルマのことがわかる。だから、どうすれば速く走らせられるかがわかる」。“クルマ愛”に溢れる彼らの言葉は私の想いと全く同じであり、心に響くものでした。

これからも、彼らと、この想いを共有し続け、ヤリスを“もっといいクルマ”にしていく戦いをチームのみんなと続けてまいります。今年の13戦を戦い抜いたときに、一番強いクルマになっていたいと思います。WRCの道を走り続け、“もっといいクルマ”のために走り続けるTOYOTA GAZOO Racingを、皆さま、引き続き応援いただければと思います。よろしくお願いいたします」

第2戦スウェーデンはスノーラリーであり、ドライバー技量(ラトバラは当地4勝目)や展開といった要素の比重が高まる性質の一戦とはいえ、復帰2戦目での勝利はトヨタの今回参戦に向けての準備のレベルの高さを証明するものといえよう。次の第3戦メキシコ(3月9〜12日)はマシン素性の比重が高まるグラベル(非舗装路)ラリーの今季緒戦。そこでヤリスWRCがどんな走りを披露するのか、非常に大きな注目を集めることになりそうだ。

#10 ラトバラが第2戦スウェーデンを制した。《写真提供 TOYOTA》 右からラトバラ、チーム代表のマキネン、コ・ドライバーのアンティラ。《写真提供 TOYOTA》 勝利を喜ぶラトバラ。《写真提供 TOYOTA》 次の第3戦でもヤリスWRCの活躍がファンの視線を集める。《写真提供 TOYOTA》