スズキ バレーノ XG《撮影 岩貞るみこ》

ハッチバックスタイルといいつつ骨太で、どことなくSUVの匂いのするデザインである。後部座席は十分な広さだし、荷室は奥行きもある。遊びに行くにはもってこいのサイズ感。「ちょうどいい大きさ」を作ることにおいては、スズキの感度はとても高い。

試乗車は1.2リットルにCVTを組み合わせたXG。加速させたときに、CVT特有のエンジン音の大きさが少し気になるものの、パワーは十分で滑らかな走りは心地いい。惜しいのは、パワステの感触である。センターから左右に少し動かしたときに、ふっとひっかかるような感覚があり、このせいで、乗り始めにハンドルが重いと感じてしまう。

ときに、もうひとつのグレードである、1リットルターボエンジンを積んだXGのハンドルは上級の本革仕様であり、ウレタンのXGとは、使用感が異なり快適に操作ができる。パワステのシステムごと違うのかと思ったら、同じとのこと。本革ハンドルなら、こんなに気持ちよく動かせるのだから、XGのウレタンハンドルももう少しがんばってもらいたいところである。

XGとXTは、ハンドルが違えばエンジンも違う。ミッションもCVTと6ATと異なり、さらにパドルシフトの有無やインパネ、エアコン操作がオートとマニュアルなどと、完全にキャラ設定を分離されている。たしかに、1リットルターボのほうが、きゅんきゅん走るしパドルシフトなどで遊べて面白いのだけれど、このクルマの本来の使い方を考えて遊びに行くことを考えると、のんびりした雰囲気で移動できるXGのほうが気楽に付き合えそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★


岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

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