トヨタ プリウス プロトタイプ《撮影 太宰吉崇》

そのワールドワイドな知名度の高さや、やたらめったらそこいら辺りで見かける普遍性のほうが印象に強くてやや忘れがちなんだけど、じつは『プリウス』っていうのは至極革新的なクルマなのだ。いや、ほんっっとうに忘れがちなんだけど!

でもよく考えて欲しい。バカ売れし始めた2代目発売開始以降から考えたとしたって、こんなに時間が経ってなおプリウスを越えるハイブリッドシステム搭載車が、果たして登場しているだろうかって。2モーター式の高価なハイブリッドシステムをいちはやく導入し、異様にも思えるほどの燃費を叶え、さらに誰にでも買え得るようなプライスタグを実現したっていうことは、並大抵のことじゃないのだ。

だけど、だからこそプリウスは普通のクルマとしての性能を強く求められるクルマでもあった。いつでも誰にでも乗られるように。そして肝心要のそこんとこがものすんごく残念だったのが、これまでのプリウスだったのだ。特に内装の安っぽさったらなかったもの。

4代目にまで進化した新型プリウスは、その「クルマの基礎」としての性能の良さを、とことん追求した仕上がりになっている。もはやスポーティと言ってもいいくらいのカッチリした走りにコントローラブルなブレーキ、クリアなハンドリング。燃費という面だけではなく、もっと遠くへ走りに行きたいと思わせるのだから、その進化は躍進的だ。

そして特筆すべきは内装の美しさ。とにかく目に触れるところ、手に触れるところの質感が飛躍的に向上している。ダッシュボードの立体的な構造、ツヤのある樹脂を組み合わせたシフトまわり、ボタンを配置したステアリングホイールの中にも樹脂を使って統一感を持たせてあるところ、などなど。そう、今回の内装のポイントはピアノ仕上げのつやっとした樹脂にある。これがハイブリッドらしいちょっと無機質な世界観を、うまく表現しているのだ。

さらにクリーンなイメージの白内装が設定されたことも喜ばしい。パァっと気分が盛り上がる明るい室内空間がステキなんである。攻めたエクステリアデザインと凝ったインテリア。もう営業仕様車なんて呼ばせない、ひとクラスもふたクラス上のクルマに仕上がっている。

■5つ星評価
パッケージング :★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

今井優杏|モータージャーナリスト
レースクイーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリストに転向。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等でMCも務めている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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