チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン。写真:Indycar

2013年インディカー・シリーズの最終戦(第19戦)決勝が現地19日、米カリフォルニア州のフォンタナ・オートクラブスピードウェイで行なわれ、スコット・ディクソンが5年ぶり3度目のドライバーズタイトル獲得を果たした。

最終戦は2マイル・ビッグオーバルでのハイスピードバトル。ここでディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)とエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)のタイトル争いに決着がつくわけだが、ポイント的には前戦で逆転に成功したディクソンがかなり有利。インディ500では3勝を誇りながらもシリーズタイトル未戴冠のカストロネベスは、シーズン終盤までポイントテーブルをリードしながらも、一転、悲願の初王座獲得に黄信号が灯った状況に追い込まれていた。

250周の決勝レースは、終盤残り約40周でのリスタートから、上位集団による最後の首位攻防戦が展開されることとなった。そこにディクソンとカストロネベスも参加してきたのだが、激戦のなかでカストロネベスはフロントウイングを傷め、修理のためにピットイン。これで実質的にタイトル争いは終戦した。この日は砂やタイヤかす、それにクラッシュしたマシンの破片などの影響でオーバーヒート症状を起こすマシンが多く、ディクソンも最終盤、その対応に苦慮してはいたが、もはや大勢に影響なし。トップ同一周回の5位で完走したディクソンは、2003年、08年に続く3度目の王座獲得を自力で決めた(カストロネベスは1周遅れの6位)。

「チームの総合力によってタイトルを獲得できたと思う。シーズン半ばには、今年はチャンピオンの可能性はないと考えていた。今もまだ、3度目のタイトルを獲得できたことが信じられないよ。本当に嬉しく思うし、多くの人々に感謝しなければならない」と、王者ディクソンは喜ぶ。一方、敗れたカストロネベスは「我々のチームも可能な限りハードに戦った。スコットと彼のチームを祝福する」と語っている。

最終戦の優勝はウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)。最終戦を前にシボレーとホンダが同点で並んでいたマニュファクチャラーズタイトル(エンジンメーカー王座)は、シボレーが2年連続で獲得している。

佐藤琢磨(#14 A.J. Foyt Racing/ホンダ)は最後尾25番手スタートから徐々に順位を上げていた。しかし残念ながら琢磨のマシンもオーバーヒートを発症、リタイアとなって、順位は17位だった。

シリーズ序盤はポイント首位に立つ場面もあった琢磨だが、最終的なランキングでも17位に終わった。それでも「今年はロングビーチで優勝を飾ることができ、ファンタスティックなシーズンだった。苦戦が続いた時期もあったけれど、終盤のヒューストンでポールポジションを獲得するなど速さを取り戻し、僕たちが高いチーム力を備えていることを証明できたとも思う。ハードワークを続けてくれたチームに感謝したい」と、ポジティブに初優勝達成シーズンを総括している。今季のインディカーでの戦いは終わったが、琢磨は11月のスーパーフォーミュラ鈴鹿戦(シリーズ最終戦/9〜10日)と富士戦(特別戦JAF-GP/走行は23〜24日)に出走する予定。日本での戦いぶりにも期待したいところだ。

来季のインディカー・シリーズは3月30日決勝のセントピーターズバーグ戦で開幕予定となっている。

チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン。写真:Honda ディクソン(左)とカストロネベスが健闘を讃え合う。写真:Indycar 最終戦を制したウィル・パワー。写真:Indycar 最終戦を制したウィル・パワー。写真:Indycar チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン。写真:Honda カストロネベスは王座に手が届かなかった。写真:Indycar チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン。写真:Honda 最終戦はフォンタナの2マイルオーバルが舞台。写真:Indycar チャンピオンに輝いたスコット・ディクソン。写真:Honda キンボール(手前)とヒンチクリフの戦い。写真:Indycar 佐藤琢磨は最終戦17位。写真:Honda