小林可夢偉(右から2人目)はマシントラブルで予選不出走、決勝最後尾スタートに(写真は前日=金曜の日本人ドライバー集合会見)。

19日、富士スピードウェイで世界耐久選手権(WEC)第6戦「富士6時間レース」の公式予選が実施されたが、LMGTE-Proクラスに参戦している小林可夢偉組のフェラーリは、マシントラブルのため出走することができなかった。決勝は最後尾スタートとなる。

前日午後の練習走行2回目も、可夢偉とトニ・バイランダーの#71 フェラーリF458イタリア(AFコルセ)はコースインできなかったのだが、トラブル原因は燃料タンクにあった。しかもイタリア本国から送られてくる荷物の到着を待たねば走れないという厳しいトラブル状況で、この日は午前の練習走行3回目、そして午後の公式予選も、覚悟の不出走に。ランチタイムにはレーススチュワードから「#71はテクニカルな問題で予選不出走。決勝はグリッド最後方からのスタートとなる」旨が公式通知された。

前日に可夢偉本人が「6時間走って10秒差、毎周コンマ1〜2秒を争うような厳しい戦い」と語っていたように、アストンマーチン、ポルシェ、フェラーリの各ワークス級チーム2台ずつで競う少数精鋭6機のLMGTE-Proクラスは、毎戦熾烈。そのなかで、LMGTE-Amクラスのマシンたちよりも後ろからスタートするハンデは小さくないが、「サンパウロ戦でマシンが燃えた以外は、今年はいいレースができていると思います。ここで初めて勝てたらいいですね」(前日1回目の練習走行後)とも話していた可夢偉なので、僚友バイランダーとともに猛追ショーを演じることを期待したい。

LMGTE-Proクラスの予選1位となったのは# 97 アストンマーチン(ダレン・ターナー&ステファン・ミュッケ&フレデリック・マコヴィッキィ)。2位以降の序列は#99 アストン、#51 フェラーリ、#91 ポルシェ、#92 ポルシェとなっており、LMGTE-Amクラスの予選1位も#95が獲得するなど、まずはアストン勢が優位を築いている印象だ。

SUPER GTでも活躍するマコヴィッキィは「このクラスは各マニュファクチャラーがそれぞれとてもよく頑張っていて、常に接戦だ。そのなかで我々アストンマーチンは、今回もいい仕事ができていると思う。マシンはコンペティティブな仕上がりだよ」と語っている。予選はドライコンディションだったが、決勝は雨との観測が強い。しかし、それに関してもタイヤを含めてマコヴィッキィは自信ありの様子だった(LMGTEは全車ミシュラン)。

アウディ対トヨタのLMP1クラスのみならず、LMGTE-Proクラスの“ワークスバトル”も熱戦が予想されるWEC第6戦「富士6時間レース」は、明日(20日)11時に決勝スタート予定。

(※上記の予選順位は暫定結果)

前日夜、高橋国光さん(中央)のルマン殿堂入りを祝う席で、未来を担う世代の代表としてプレゼンターを務めた小林可夢偉(左)。 #51 フェラーリは可夢偉の僚機。元FIドライバーのジャンカルロ・フィジケラが乗る。 予選日の朝、フェラーリ勢のなかで可夢偉組の#71だけはピットレーンに姿を現すことがなかった。 LMGTE-Proクラスを戦う2台のポルシェと、LMGTE-Amクラスのコルベット。 SUPER GTでも活躍中のマコヴィッキィが乗る#97 アストンマーチンがLMGTE-Proクラスの予選1位に。 予選後のポールポジション会見。 LMGTE-Proクラスの#97 アストンマーチン LMGTE-Amクラスの#95 アストンマーチン。 残念ながら予選を走れなかった小林可夢偉(右、金曜の日本勢会見にて)。 ピットウォークでの一番人気は、やはり小林可夢偉。 曇りがちながらも、予選日の富士はドライコンディション。