三菱重工業は、マレーシアのITS(高度道路交通システム)関連企業であるタッチアンドゴー、クアトリズの2社と、同国でのITS事業推進で協業していくための覚書(MOU)を締結した。

マレーシアは、総延長約1920kmの有料道路があり、車線数は約1700本、普及ETC車載器は約200万台に達するなど、東南アジア有数の有料道路大国。3社は今後、複数車線を減速せずに走行する車両に課金できるマルチレーン・フリーフロー(MLFF)システムの導入を始め、幅広い課題について協業を検討する。

タッチアンドゴーは、1996年設立のETC(自動料金収受システム)事業会社で、マレー半島各地の有料道路を対象に前払い式カードによるETCを運営している。同一グループのクアトリズは、産業向け電子決済による料金収受システムメーカーで、有料道路の料金機械の高度化にも注力している。

MOU締結を受け、3社は近くITSに関する合同検討組織を発足させる方針で、MLFF化のほか、首都クアラルンプール周辺(首都圏)の道路課金や駐車場での電子課金、測位衛星を活用した高度ITSサービスなどについても事業化の可能性を探る。