GARMIN Edge510《撮影 山田正昭》

GPS付き多機能サイクルコンピュータの定番モデル『Edge500』がモデルチェンジし、『Edge510』へと進化した。定評のある従来の機能はそのままに、タッチスクリーンやBluetoothといった機能を追加。デザインも一新し、より完成度の高いモデルへと進化している。


◆Edge500の値段で機能はほとんど上位機種800並に

Edgeシリーズの500といえば、GPS付きサイクルコンピューターの定番的存在といえるベストセラーモデル。小さく軽いボディの中に自転車の競技やトレーニング、ツーリングに必要な機能を詰め込んでおり、手頃な価格もあって好評を博している。

そのEdge500がバージョンアップし、Edge510になった。モデルナンバーからは小規模な改良モデルのような印象を受けるが、実物を一目見れば、それどころではないことが分かるだろう。何しろボディサイズからまったく違っている。フルモデルチェンジして生まれ変わったといって差し支えない。

その外観だが、「これはEdge800?」と思った人も多いのではないだろうか。縦に長くなり、従来の明るいブルーから黒いボディとなったその姿は、Edge810(こちらも800から810にバージョンアップしている)にそっくりだ。ボディもディスプレイも別物であってパーツの共用などはしていないのだが、サイズも、そしてスペックも大接近しているのは間違いない。それでいて価格はあまり上がっていないから、500の値段で800の性能が手に入るといって過言ではない。非常に魅力的なコストパフォーマンスだといっていいだろう。


◆バッテリーライフはシリーズ最長に

では、Edge510のスペックを、従来モデルのEdge500や上位モデルEdge810と比較しながら確認していこう。まず本体サイズは86×52×24mm(高さ×幅×厚さ)で、Edge510の69×48×22mmよりも格段に大きくなった。特に高さが増えており、見た目の印象でも二回りほど大きくなったようにみえる。本体サイズの拡大に伴い、重さも56.7gから80gに増えた。自転車のパーツやアクセサリは重さにとにかくシビアだが、バッテリーライフも増えているもあって、許容範囲といえる重量増だろう。

Edge810との比較では、幅と厚みはほぼ同じ。高さはEdge510のほうが7mm小さい。しかし、横に並べたりしない限りはすぐに分かるような違いではなく、同じようなサイズと考えていいだろう。重さはEdge810は98gなので、Edge510のほうがいくぶん軽い。

気になるバッテリーライフは20時間となっておりEdge500よりさらに2時間増えた。Edge800、Edge810は15時間と17時間なので、Edge510はEdgeシリーズでもっともバッテリーライフが長いことになる。飛び抜けてロングライフという程でもないが、それでも「もっともロングライフ」というスペックはユーザーの印象としてはかなり重要だ。なお、オプションの外部バッテリーも使用可能となっている。

ディスプレイは35×44ミリのカラーで、タッチスクリーンとなった。解像度は176×220ピクセル。Edge500の30×37ミリ、モノクロ、128×160ピクセルとは比較にならないほどで、ここが両モデルの最大の違いといっていいかもしれない。単に表示される情報量が増えただけでなく、タッチスクリーンの採用によって操作性が根本的に変わったことが大きい。一方、Edge810のディスプレイは36×55ミリとかなり大きいが、解像度は160×240ピクセルで、意外にもEdge510と大差ない。

では、上位モデルのEdge810との違いはなんなのかと気になる人もいるだろう。両モデルはほとんど同じ機能を搭載しながら、価格はかなり違う。もっとも大きな違いは、Edge810は地図データを内蔵しており、カーナビのようにルート案内ができること。Edge510はルート案内はもちろん、地図を表示することもできない。逆に言えば、地図が必要ないならEdge510のコストパフォーマンスは最強といっていい。

ブラックボディでEdge500とはまったく違う印象になったEdge510。《撮影 山田正昭》 左側面には電源ボタンがある。やや押しにくいが、電源なのでそのほうがいいだろう。《撮影 山田正昭》 左側面には何もない。《撮影 山田正昭》 裏面はマウントに固定するための突起とUSBケーブルを接続するためのコネクタがある。メモリカードスロットは搭載しない。《撮影 山田正昭》 USBコネクタは防水のためカバーが付けられている。それにしても、USBコネクタの形状はもうスマートフォンなどに使われているマイクロタイプに変更した方がいいように思うが。《撮影 山田正昭》 正面の下部には2つのハードボタンがある。右がスタート/ストップ、左がラップボタンだ。《撮影 山田正昭》 Edge510にも走行軌跡の表示画面はあるが、このようにまっ白な画面に軌跡だけが表示される簡易的なものだ。また、簡易ナビ機能も搭載するが、これも地図を表示しない。《撮影 山田正昭》 これはEdge800のナビ画面。カーナビと殆ど変わらないほどで、この機能の有無が両モデルのもっとも大きな違いといえる。《撮影 山田正昭》