フォード クーガ「タイタニアム」《撮影 太宰吉崇》

2代目となるフォードクーガは1.6リットル・ターボエンジンを搭載して登場した。

先代が2.5リットルだっただけに、そのダウンサイジング度はかなり大きく感じる。自動車税のランクでいえば、3クラス(先代クーガは2.5リットル超)も違うのだから、ランニングコスト的にはかなり大きな差といえる。では走りはどうかというと、大きな遜色は感じないのだ。高速道路の巡航走行はもちろん、必要な際の追い越し加速も十分に確保。箱根のワインディングでも試乗したが、勾配がきつい上り坂もエンジンのトルク不足は感じない。

さらにハンドリング性能も上質感が増している。今回のクーガはフルタイム4WDの駆動方式を採用。必要に応じて前後0-100〜前後100-0までを駆動力配分する。こうした設定の場合、よほどどちらかのタイヤが滑らないと駆動力の配分が行われないことが多いが、クーガは積極的に駆動力を配分するタイプ。たとえば、登り坂を走っているだけでも、どんどん後輪にトルクを移す。この徹底した安定志向により、クルマのスタビリティはかなり高いものとなっている。

それでいて、コーナリングにも鈍足感がない。クルマを曲げるときにはしっかりと曲げる…というような思想が組み入れられているのだろう。このトルク配分機構も使いしっかりとコーナーも走り抜ける。

95mmと大幅なボディ延長を行ったクーガ。この延長分のほとんどは後席の居住スペースと荷室に当てられた。後席はフォールディング性を重視したクッションが薄めのシートを採用するが、乗り心地は悪くない(機会があり30km程度後席に乗った)。荷室の拡張性もよく、荷物が多くリヤゲートが開けづらいことを解消するため、外側からリヤバンパー下部に足をかざすとリヤゲートがオープンするなどの機構も組み入れられている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア・居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★


諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

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