山本尚貴とマコヴィッキィにとってGT500初優勝。

8月18日、SUPER GT第5戦「ポッカサッポロ1000km」(三重県・鈴鹿サーキット)は決勝日を迎えた。およそ6時間の長距離戦を制したのは、ホンダHSV-010 GTの山本尚貴&フレデリック・マコヴィッキィで、両者ともにGT500初優勝となった。

予選日に続く猛暑のなか、173周の決勝レースは12時30分にフォーメーションラップスタート、長い戦いの火蓋が切って落とされた。GT500の多くの陣営はルール上の最少ピット回数となる4ストップ作戦を選択。途中、ちょうど2度目のピット時期頃にセーフティカー出動があり、その際のピットインでペナルティをもらうマシンがGT500、GT300両クラスに相次ぐなど、レースは混乱した。そしてそれが収束すると、ポール発進から一時は後退していた#23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝&ロニー・クインタレッリ)が首位の座に返り咲く。

その#23 GT-Rに、同じミシュランユーザーの#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本&マコヴィッキィ)が迫った。116周目、マコヴィッキィの追撃に対し、スプーンカーブで柳田のコーナリングラインが膨らんでしまい、その隙を逃さずマコヴィッキィが前へ。その後、両車は139周目に同時ラストピットとなるが、山本に代わった#18 HSVはかろうじて、クインタレッリが搭乗した#23 GT-Rの前でコース復帰。そのまま山本がトップを保って、優勝のチェッカーを受けた。

山本、マコヴィッキィともにGT500初優勝。山本は「参戦4年目(移籍1年目)、ようやく勝つことができて、素直に嬉しいです」。ここまでの間には、目前で大魚を逸したレースもあっただけに「今までのレースのことが残り10周でアタマをよぎりました。ラスト2周はカラダが動かなくなるくらいに緊張もしました」。だが、「そういう気持ちを打ち消そう、後ろを引き離そう」と思いながらの走りで、見事に大願成就を果たした。

コンビを組むマコヴィッキィは来日初年度。「ヨーロッパで耐久レースには慣れているが、日本では(今日のような)耐久レースであっても常にプッシュして走らなければならない。毎ラップが“ファイト”なんだ。刺激的で、それだけに喜びも大きいね」との旨を語っている。

2位は#23 GT-R。柳田はレース後、「序盤(タイヤ的な状況のため)早めにピットインしたことが、燃費等の面でその後に影響した。そこが#18 HSVとの差だったかもしれない」と話している。3位にはPETRONAS TOM’S SC430が入り、中嶋一貴とジェームス・ロシターは「内容的には、勝った第2戦富士に匹敵するレースだと思う」と口を揃えた。4位は#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生&ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。続く5位の#37 KeePer TOM’S SC430(伊藤大輔&アンドレア・カルダレッリ)まで、3〜5位はブリヂストンユーザーだった。6位はヨコハマを履く#19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治&アンドレ・クート)。

次戦は9月7〜8日の富士スピードウェイ。通常300kmレースとして、シリーズ第6戦が開催される。

GT500初優勝の山本尚貴とフレデリック・マコヴィッキィ。 GT500優勝のウイダー モデューロ HSV-010。写真:Honda GT500決勝2位、ニスモGT-R。 GT500決勝3位、TOM'Sの中嶋一貴&ロシター組SC430。 レクサスSC430勢の、朝のピットストップ練習。 ウイダー モデューロ HSV-010は2番グリッドスタートだった。 インパルGT-Rは決勝4位に。 ポール発進ながら2位に敗れた、柳田&クインタレッリ組GT-R。 前々日に続き、14年型GT500のNSX(前)とGT-Rが鈴鹿を走行(この日は東コースのみのデモラン)。 ゴールして、パルクフェルメに帰ってきた山本&マコヴィッキィ組HSV。 夕闇到来とまではいかないが、陽が暮れゆくなかでのチェッカーフラッグとなった鈴鹿1000km。