アンヴェイルされるNSX CONCEPT-GT。

16日、SUPER GTの今季第5戦を週末(17〜18日)に控えた鈴鹿サーキットで、同シリーズの来季型GT500クラスマシン3種がお披露目された。ホンダ陣営からは5シーズンぶりにNSXの名称復活となる「NSX CONCEPT-GT」が公開されている。

GT500クラスは、2014年が車両規定の大幅変更年。ドイツのDTMと規定を(原則的に)共通化し、エンジンに関しては新たに日本独自の直噴2リッター直4ターボ搭載となる(スーパーフォーミュラでも14年から使用、将来的にはDTM等も共用予定)。

この日は、GT500に参戦中のホンダ、ニッサン、レクサス(トヨタ)から14年型GT500マシンが発表された。いずれも共通モノコックから成るマシンであり、空力パーツや各部の空力処理などは「同じ」に見える箇所も多い。主に空力開発のコスト抑制を目的とする新規則施行が反映されているわけだが、そのなかで、それぞれが“個性”を演出しつつ、性能面で他に差をつけることを狙い、自由度が低まった状況下での開発競争を来季に向けて展開している状況だ。

ニッサンは引き続きGT-Rがベースの「GT-R Nismo GT500」。レクサスは昨秋のパリモーターショーで発表した2ドアクーペコンセプト「LF-CC」をベースとしたマシンで参戦する(従来車はSC430)。そしてホンダは、かねてからの発表通り「NSX」の名を復活させた。次期NSXに関しては米国でプロトタイプの試走が始まるなど注目を集め続けており、レースの世界でも話題の一台となることは間違いない。

3車中、NSXだけはミッドシップ(ホンダの現行GT500参戦車HSV-010 GTはFR)。ホンダの佐藤英夫モータースポーツ部長は、NSX CONCEPT-GTに関して「2015年発売予定の市販車のNSXに極力近いかたちのものとすることが基本コンセプト。ミッドシップとハイブリッド、これらは譲れないものであり、理解を示していただいた運営団体GTA、そしてニッサン、レクサスのみなさんに感謝したい」との旨が語られた。マシンを見ると、FRであるGT-RとLF-CCは車両右サイドに排気管らしきものが見受けられるが、NSXにそれはなく、ドア後方部位にエアダクトのような造形が見て取れる。本来がFR用の共通モノコックを使ってのMR製作、「ハンデは承知」というホンダの意欲がどう出るか、注目である。

なお、この日午後には1時間のチェック走行と、翌々日の第5戦決勝日(18日)にはデモランも予定されているが、残念ながらレクサスLF-CCは初期トラブル対策中の状況ということで、今回の鈴鹿での走行には参加しない旨が発表されている。

NSX復活など、例年以上に話題多きGT500新時代元年の2014年SUPER GTシリーズ。海外2戦を含む下記日程での開催が予定されている。

■2014年SUPER GTシリーズ日程
第1戦 4月5〜6日 岡山国際サーキット
第2戦 5月3〜4日 富士スピードウェイ
第3戦 5月31日〜6月1日 オートポリス
第4戦 6月28〜29日 韓国/コース未定
第5戦 7月19〜20日 スポーツランドSUGO
第6戦 8月9〜10日 富士スピードウェイ
第7戦 8月30〜31日 鈴鹿サーキット
第8戦 10月4〜5日 タイ/ブリラム
第9戦 11月15〜16日 ツインリンクもてぎ
※シリーズ外の特別戦を1戦予定=日程・開催地とも未定
(13年8月12日発表のもの。今後、変更される可能性あり)

14年のGT500参戦マシン3種。手前からレクサスLF-CC、ホンダNSX、ニッサンGT-R。 3社合同での発表会が、鈴鹿1000kmの予選前日に行なわれた。 3社合同での発表会。左からレクサスLF-CC、ホンダNSX、ニッサンGT-R。 アンヴェイル前の各車。 GTAの坂東正明代表(左端)と、3メーカーのモータースポーツ部門の“顔”が出席した。 レクサスはLF-CCを新時代GT500のベースとした。 ニッサン・ニスモは新時代もGT-Rの名を続投。「GT-R Nismo GT500」で挑む。 ホンダのNSX CONCEPT-GT。 レクサスLF-CCのボディサイド。 ニッサンGT-Rのボディサイド。 ホンダNSXのボディサイド。