ホンダ アコード プラグインハイブリッド《撮影 太宰吉崇》

大阪往復という長距離を走った。ほとんどが高速道路。高速は不利といわれるハイブリッドの高速実燃費を知ることができたと思う。

結果からいうと行きの東京-大阪が20.6km/リットルという結果。昼間の渋滞もあった時間帯でエコモードでの走行だが必要に応じて追い越しも行ったし、エコ運転はしていない。過去の私個人のデータからいえばプリウスPHVが22.0km/リットル前後、クラウンハイブリッドが17.0〜18.0km/リットルであることを考慮すると悪くない数値だろう。

ちなみに、帰路の大阪-御殿場では夜間でトラックは多いものの、平均速度が高かった中では19.8km/リットルという燃費を記録。走り方による燃費差が極めて小さいことには驚きを感じる。これらはいちおうPHVのEV走行分を積算したものではあるが、行きも帰りもEV走行分の電池は全て市街地での短い走行距離で使い果たしているので、HV走行のみでの燃費が大きく下がるとは考えにくい。市街地ではエコモードでもアクセルレスポンスが良いため走りやすいが、ついついアクセルを踏んでしまうため予想以上に電池を消費していた。

さて、高速道路ではモーターアシストのないエンジン直結モード走行も多いことや、軽い下り坂などを含め車体に勢いがあるときは逆にエンジンを停止させてコースティングに近い回生モード、或いはモーターのみの走行モードとめまぐるしく制御を変更して燃費を節約していることがはっきり確認できた。

一つだけ気になったのは、スポーティーなハンドリングが高速走行でのハンドリングをシビアにしている。ステアリングレスポンスが良いので、高速直進時でのちょっとしたハンドルへの入力で軽い進路変更が発生し気を抜けない。フロントの荷重不足を感じるのだ。HVに比べてPHVは100kg前後の車重増加となっているのだが、そのほとんどがバッテリーの容量アップによるものなので搭載位置であるリヤがヘビーになっている。このあたりに原因があるように感じられた。

乗り心地は、室内静粛性も高く高速での長距離居住性はかなり高いレベルにある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア・居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践しスーパーGT最年長55歳の現役レーサー。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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