ホンダ フィットRS(プロトタイプ)

いちばんの興味の対象は、やっぱりIMAからi-DCDにシステムを一新したハイブリッド。

シンプル&低コストな1モーター式を継承しながら、『アクア』を超えるJC08モード36.4km/リットルの燃費値を達成するというから…こんどのホンダは本気の本気だ! 7速DCTを組み合わせて、奇数ギヤにおいてモーターアシストを行うというアイデアにも、ホンダらしいユニークさを感じる。

発進および低速走行はEV状態(モーター走行)でカバーすることができ、回生の効率もIMAのレベルから大きく向上しているから、ハイブリッドらしいインテリジェントで高効率なドライビングを楽しむことが可能だ。さらに、動力性能のゆとりや静粛性のレベルが、現行型から大きくレベルアップしていることも確認できた。プロトタイプは、低速の加減速時に少しのギクシャク感が出ていたが、この点に関しては量産型で完治していることを望みたい。

このように、ほぼ期待通りの出来だった新型ハイブリッド。価格はまだわからないが、「ハイブリッドが主役」の日本市場では…きっと売れまくるに違いない。

しかしながら、個人的にもっとも気に入ったモデルはハイブリッドではない。それは、直噴に進化した新世代の1.5リットルDOHCユニットを積むRSの6速MTモデル。パワフル&レスポンシブが光る心臓は、思わずスロットルをガンガン開けたくなる性格で、ノーズの軽いMTモデルはハンドリングバランスもGOOD。現行RSよりずっとホットな仕上がりだから、「元気なコンパクトに乗りたい!」というファンの心を射止めることだろう。

■5つ星評価
パッケージ:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★


森野恭行|カーレポーター
生来のクルマ好きで、スモールカーから高級サルーン、高性能スポーツカー、はたまた2〜3t積みトラックまで、機会があればどんなクルマでもとことん試乗。クルマの個性や魅力、そして開発者が担当モデルにこめた情熱などを、新車紹介や試乗インプレッションなどを通してわかりやすく伝えることを信条とする。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。1963年生まれ。

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