【プジョー 208GTi 発売】XYとの価格差30万円、どちらを選ぶ?

プジョー208シリーズに新ラインナップとして加わった新たな個性『GTi』と『XY』。GTiはかつての205GTiの流れを汲むスポーティな走りを高めたモデル。一方のXYは大人の感性に響くプレミアムセグメントとして登場したモデル。箱根の峠道を走って両車の違いを体感した。

両車ともにターボチャージャー付1.6リットルの4気筒エンジンに6速MTを組み合わせるが、走ってみるとそのキャラクターは明らかな違いがある。GTiのエンジンは最大トルクが275Nm/1700rpmで、XYは240Nm/1400rpm。どちらも最大トルクをかなり低い回転数で発生させていることがわかるが、注目はGTiが持つ最大トルク値だ。この数値は3リットルクラスに匹敵するもので、これをこの低い回転数で発生させているのだ。

正直言って試乗するまでは、1.6リットル・6MTとあればターボ付車とはいえ、峠道を走れば頻繁なシフトチェンジが強いられると予想していた。ところが意に反して、GTiは高めのギアで走っても結構頑張ってくれちゃったりする。しかも踏み込めば低い回転域からでもすぐに反応してくれ、エンジンは気持ち良いほどぐんぐん伸びていく。

この反応の良さには驚いた。筆者のようなATやデュアルクラッチミッションばかり乗り続けているユーザーでも、さほどシフトチェンジをすることなく楽に峠道を攻めることが出来てしまう。この走りは、以前の205GTiのようにホットなドライブフィールとは相当異質なものと言えそうだが、208GTiなら時に走りで攻めても高いパフォーマンスを発揮してくれるし、楽に走ろうとしてもその期待に十分応えてくれる。

一方のXY。こちらも低回転域で太めのトルクを発生しているが、走ってみると低回転域での踏ん張りがイマイチ。トルク値がGTiよりも小さいこともあるだろうが、GTiと比較して2速から6速までハイギヤードなギア比が影響しているものと思われる(最終減速比は同一)。ちょっと高めのギアで走ろうとすると負荷が大きい峠道では回転が思うように上がっていかない。そのため、どうしてもシフトチェンジは増えてしまうのだ。

GTiとXYの価格差は30万円。両車はキャラクターに合わせた意匠デザインが施され、走りのパフォーマンスにも違いがあるものの、機能的な装備で大きな差はない。それだけにどちらがいいか迷うところだが、万人向けなのはむしろスポーティなGTiの方だ。XYは速度変化が少ない平坦路でならジェントルに走れるかもしれないが、アップダウンが激しい峠道ではシフトチェンジが結構煩わしい。

トルクが太く、走りで高いパフォーマンスを発揮するGTiの方が、むしろ幅広いユーザー層に受け入れられやすいのではないだろうか。

試乗会で用意されたプジョー208GTi プジョー208GTi プジョー208XY