認証を取得したエンジン「4TNV88C」

ヤンマーは、19kW〜37kWの出力範囲で、世界で最も厳しいディーゼルエンジン排出ガス規制である、スイス連邦のOAPC認証を世界で初めて取得したと発表した。

スイス連邦環境局(FOEN)のホームページ上で、認証エンジンリストへ掲載された。FOENのホームページでは、ヤンマーが19kW〜37kWのエンジン出力帯で世界初のOAPCエンジン認証取得企業で、クリアが難しい小さな出力域で認証を取得した環境技術の先進性について「革新的である」とのコメントが紹介されている。

2013年からノンロードディーゼルエンジンの出力56kW未満について、日米欧で厳しい新排出ガス規制が開始される中、ヤンマーでは各国の厳しい新規制の認証を取得し、びわ工場(滋賀県)で量産している。

スイス連邦は、国内の建設現場で使用される作業機械に搭載されるディーゼルエンジンに対し、新規制適合に加えて、より一段と厳しいOAPC排出ガス規制をクリアすることを要求している。OAPC規制は、日米欧の新規制が排出ガス中に含まれるPMの質量を規定するものであるのに対して、それに加えて一定作業時間あたりの排出ガス内に含まれる直径20〜300ナノメータのPM粒子数を規制している。

同社では、長年培ってきた、DI(直接燃料噴射)燃焼技術と電子制御技術をベースに、コモンレールシステム、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)の新技術を採用した。現行機種で適用しているEGR(排出ガス再循環装置)との統合電子制御により、排出ガス中のPMとNOx(窒素酸化物)の大幅低減を図った。

また、同社エンジンが搭載される産業機械の負荷条件や使用環境条件下(高地・低温等)においても、最適なDPF再生が可能となる独自のDPF再生制御方式を開発した。これによって、現行機関の特長である低燃費・高信頼性を保持したまま、スイス連邦規制クリアに成功した。

PM粒子数規制は、2013年から開始された欧州の新排出ガス規制(StageIIIB)の次期規制として導入に向けた検討も始まっている。

ヤンマーでは、今回のスイス連邦からの認証取得は、同社製ディーゼルエンジンの環境規制適応技術の先進性が証明されたとしている。