月販目標の10倍を超える人気車となったXVハイブリッド

発表後2週間で月販目標の10倍を超える受注を獲得したスバル『XVハイブリッド』。ディーラーによるとすでに納車は12月にずれこんでいるという。来年4月からの消費税アップを踏まえ、ディーラーではどんな対応しているかを取材した。

取材したのは千葉県内のスバル店。すでにXVハイブリッドだけで10台ほどの受注を獲得しているというが、納車はまだ1台も行われていないという。先行受注が始まった5月11日にはさっそくオーダーが入り、その分がやっと来週に納車できる段階なのだ。どうしてXVハイブリッドの納車はこんなにも遅れてしまったのか。

実はアイサイト装着車の生産は非搭載車から1ヵ月ほど遅れの6月下旬からスタートした。この店舗では受注のすべてがアイサイト付きだったため、アイサイト装着車の生産待ちとなっていたのだ。しかも、グレードはすべて最上位の「2.0i-L」。ガソリン車のXVでも上位モデルにシフトする傾向は見られていたが、ハイブリッド車になってこの傾向はさらに強くなったという。

7月6日〜7日ではXVハイブリッドの試乗希望者が順番待ちするほどの盛況ぶりで、商談にまで発展する件数も数多いという。スバル初のハイブリッド車はひとまず大成功を収めたと言えるだろう。

ただ、悩みは納車できるタイミングだ。スバルが7月10日発表したリリースによると、XVハイブリッドの受注状況は発表後2週間で月販目標の10倍を上回る5580台。ディーラーによれば、今後増産体制に入るとしても既に納車は11月いっぱいはほぼ確定で、これからオーダーした分は年内ギリギリになりそうだという。

しかも来年4月からは消費税増税も可能性として残る。「このままだと8月に入った頃には消費税アップで対応せざるを得なくなるかもしれない」とディーラーでは話していた。

ところで、XVハイブリッドの人気により、他の車両への影響はないのだろうか。先のディーラによれば「それはないですね。むしろXVハイブリッドの納車がかなり先になるということで、他の車両で商談が進む例も少なくありません。実は、車格が上であるレガシィの特別仕様車『B-SPORT』は値引き幅が大きく、総支払額でXVハイブリッドよりも安くなるんです。商談の幅は確実に広がってます」

また、ユーザーの裾野も着実に広まっているようだ。前出リリースによれば、XVハイブリッドの購入者比率でもっとも割合が高かったのは60歳以上で29.1%、50歳〜59歳で26.5%。なんと50歳以上のシニア層で半分以上を占めているのだ。

スバルと言えば『スバリスト』と呼ばれる根っからのスバルファンが中心と思われがちだったが、XVハイブリッドの登場によってスバルは新たなユーザーの取り込みにも成功したと言っていいだろう。