smart G-BOOK対応ディスプレイオーディオ(試作機)

富士経済は、スマートフォンの普及で加速するコネクティッドカーの世界市場を調査、その結果を報告書「コネクティッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略2013」にまとめた。

コネクティッドカーとは、インターネット通信が可能な情報通信システムを搭載した自動車やスマートフォン、タブレットなどでデバイスと連携可能な自動車の総称。

報告書によると、2012年のコネクティッドカー市場は、前年比31.2%増の762万台。2025年には、2012年比11.2倍の8564万台まで拡大すると予測する。2012年の内訳でEVやHV、PHVなどのコネクティッドカーの割合はほんの僅かだが、25年にはコネクティッドカーが全自動車市場の67.9%を占めるという。

自動車のコネクティッド化は、地域や車種クラスなどで用途が分かれる。地域別の市場は、まずIVIシステム搭載やテレマティクスサービスの加入者数が急増している北米で、中級と高級クラス車のIVIシステム搭載が中心となると予測。現在米国メーカーのほか、日本、欧州の各自動車メーカーもこぞって、自国より北米向けを意識したIVIシステム車を投入しており、北米の動向が今後のコネクティッドカーの趨勢を握ると想定される。

2014年以降は、北米以外にもロシアおよび欧州で、緊急通報システム「eCall」の実装が義務化され、全ての新車がコネクティッド化される見通し。ブラジルでも盗難車両追跡システムなどの搭載が義務化され、コネクティッドシステムが広がると想定される。

日本では普及車向けのスマートフォンに連携したディスプレイオーディオによるコネクティッド化が加速すると予測。カーナビゲーションシステムは従来型から、通信機能付に代替していく。また中国でも、近年急速にテレマティクス加入者が増加しており、高級車のIVIシステム、普及車のスマートフォン連携という棲み分けが進み、各メーカーはコネクティッドカー関連サービスに本腰を入れていくと予測する。

2012年のタイプ別市場では、EV、PHVのコネクティッド化は、HVや内燃車と比べると数量は少ないが、EV、PHVはリモートによる充電、空調管理や充電器の位置情報などほぼ全車種にコネクティッドシステムが搭載されている。一方、数量では圧倒的に多いHVおよび内燃車のコネクティッドカー比率は2012年も10%に満たない。当面は高級車を中心にコネクティッド化され、その後普及車に段階的に拡大していくと予測する。

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