国内でのテストを開始したSF14。《撮影 遠藤俊幸》

全日本選手権スーパーフォーミュラに来季導入される新型マシン「SF14」の国内初テスト(10〜11日)が、富士スピードウェイにて予定通り実施の運びとなり、初日午前、トヨタエンジン搭載車とホンダエンジン搭載車の各1台が、それぞれ走行を開始した。

テスト開始時刻の10時、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が乗るSF14・トヨタと、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の搭乗するSF14・ホンダがともにコースイン、待望の国内初テストが始まった。多くのチームのエンジニアたちが視察に訪れ、スタンドには平日ながら熱心なファンの姿もチラホラ見えるなかでの走行。しかし、12時までのセッション中、トヨタが5度、ホンダが3度のコースインを試みたのみで、そのうちラップ計測に至ったのはトヨタの2回(計2周)だけという、観る者には少々もの足りない内容に終始した。だが、両ピット内にはトヨタ/ホンダのエンジニアが多数陣取り、来季からSUPER GTのGT500クラスでも運用となる直噴2リッター直4ターボエンジンの開発に注がれる両陣営の意欲が並々ならぬものであることを窺わせていた。

車体の開発を行なったダラーラ社(イタリア)のスタッフも富士に姿を見せている。SF14の出で立ちは、現行車のSF13(旧名FN09/米スウィフト社製)に比べると個性的とは言えないかもしれないが、世界最大手の量産フォーミュラカー・コンストラクターであるダラーラらしい、手堅さのなかにも新鮮味を感じさせる印象のワンメイクマシンに仕上がった。最新のF1やル・マン・プロトカー、インディカーなどのトレンドを盛り込んだ空力思想が見て取れ、いわゆるシャークフィンの存在も特徴的。

マシンの出入りのたびにピットのシャッターが閉じられる状況でのファーストセッション、トヨタ車が記録した計2周のタイムは1分35秒台と1分32秒台で、最高速は288km/hほど。もちろん、これらは何かを論じられるレベルの数字ではない(タイムは現行車の約10秒落ち)。タイム計測の翌周には2度ともコース上でマシンがストップするなど、実に初期テストらしい最初のセッションではあったが、なにはともあれ、来季からの主役となるマシンが当初予定通りに国内での実走行を開始したことは、開発が順調に進んでいる証と言っていいだろう。

テストは初日、2日目とも10〜12時、14〜16時というスケジュールでの実施予定となっており、初日午後以降の推移にも注目が集まる。

SF14のトヨタエンジン搭載車。《撮影 遠藤俊幸》 ホンダエンジン搭載車のテスト担当は伊沢拓也。《撮影 遠藤俊幸》 トヨタエンジン搭載車はコース上でストップし、レッカー帰還するシーンもあった。《撮影 遠藤俊幸》 ホンダ陣営のピット。《撮影 遠藤俊幸》 炎天となった富士スピードウェイでSF14の国内初テストが始まった。《撮影 遠藤俊幸》 SF14のリヤまわり。シャークフィンが特徴的だ。《撮影 遠藤俊幸》 排熱用と思われるルーバーと、空力的な意味合いもありそうなチムニーダクト。《撮影 遠藤俊幸》 SF14はイタリアのダラーラ社が開発を手掛けた。《撮影 遠藤俊幸》 SF14の後姿。リヤウイングはセンターピラーのない仕様。《撮影 遠藤俊幸》 マシンが出入りするたびにシャッターダウンされるため、ピットを小窓から覗き込む報道陣。《撮影 遠藤俊幸》 SF14は2台が上陸。トヨタとホンダの各エンジン搭載車が国内テストを開始した。《撮影 遠藤俊幸》